経団連の十倉会長 (Photo by YUICHI YAMAZAKI/AFP via Getty Images)

経団連 脱炭素化や人工知能に投資拡大 いっぽう米国は化石燃料増産

経団連(日本経済団体連合会)は、国内向けの民間設備投資について、2035年度に135兆円、2040年度に200兆円を目指す新たな目標を掲げる方針だ。日本経済新聞が伝えた。この目標は、27日に首相官邸で開催される「国内投資拡大のための官民連携フォーラム」で、十倉雅和会長が表明する予定である。日米のエネルギー政策について、日本は脱炭素化を推進する一方、米国は化石燃料増産の方向となった。

新目標は、脱炭素化や人工知能(AI)などの成長分野への投資拡大を見込んでおり、官民一体となって日本経済を成長軌道に乗せることを狙いとしている。政府の試算によると、2025年度の名目ベースの民間設備投資は111兆円に達する見込みで、経団連がこれまで掲げてきた「2027年度に115兆円超」という目標は前倒しで達成できる見通しとなっている。

27日の会議には、石破茂首相をはじめ、武藤容治経済産業相、経済界の代表者、そして日本銀行の植田和男総裁らが出席する予定だ。石破首相にとっては就任後初めての開催となる。

▶ 続きを読む
関連記事
日銀が公表した12月会合議事要旨で、9人全員が賃金・物価上昇継続を指摘。円安・労働不足によるインフレ圧力を考慮し、追加利上げを視野に。実質金利はマイナス圏で、金融緩和継続中
総務省発表の12月消費者物価指数は前年比2.1%上昇、日銀2%目標を上回る。コアCPIも2.4%上昇も鈍化。日銀は金融政策会合で金利0.75%据え置き。植田総裁「影響評価に時間必要」と慎重姿勢
財務省発表の貿易統計で、12月輸出は前年比5.1%増の10兆4千億円、4か月連続拡大。円安が価格競争力を高め電子部品などが好調。一方対米輸出減で貿易黒字は1057億円に縮小した
高市総理は衆院解散発表直前の19日、経済団体連合と懇談し、「責任ある積極財政」の下での投資加速と賃上げ定着を要請し、サプライチェーン強靱化による事実上の「脱・中国依存」へ協力を求めた
経団連の筒井会長は、高市総理の物価高対策が実質賃金のプラス化に寄与すると評価した。また、史上最高値を更新した株価の背景や、過度な円安に対する為替介入の必要性、財政健全化の重要性について言及した