世界気象機関(WMO)は8日、現在発生しているエルニーニョ現象について、少なくとも2024年4月まで続くとの見通しを示した。写真は、WHOのロゴ。2022年5月18日にスイス・ジュネーブで撮影。(2023年 ロイター/Denis Balibouse)
世界気象機関(WMO)は8日、現在発生しているエルニーニョ現象について、少なくとも2024年4月まで続くとの見通しを示した。写真は、WHOのロゴ。2022年5月18日にスイス・ジュネーブで撮影。(2023年 ロイター/Denis Balibouse)

エルニーニョ来年4月まで続く、今年は史上最高の暑さ=WMO

[ジュネーブ 8日 ロイター] – 世界気象機関(WMO)は8日、現在発生しているエルニーニョ現象について、少なくとも2024年4月まで続くとの見通しを示した。23年の気温は観測史上、最も暑くなるとみられている。

WMOは、北半球で冬までエルニーニョ現象が続く確率は90%とした。米政府の気象予報機関も先月、同様の予想を発表した。

エルニーニョは、太平洋東部と中部の海面温度が上昇する現象。山火事や熱帯低気圧、干ばつが長引くなど異常気象が起こる。世界中ではこうした異常気象により既に災害が発生しており、食料やエネルギー価格の変動にさられやすい新興市場では、より大きな影響を受けるとみられている。

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