7月18日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)は、地域初となる水素高速充填ステーションが年内に完成すると発表した。トヨタ自動車が試験を支援し、水から「クリーン水素」をつくる。写真は2022年10月、アブダビで開かれた会合で撮影したADNOCのポスター(2023年 ロイター/Amr Alfiky)

アブダビ国営石油、水素高速充填ステーション開設へ トヨタが支援

[ドバイ 18日 ロイター] – アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)は18日、地域初となる水素高速充填ステーションが年内に完成すると発表した。トヨタ自動車が試験を支援し、水から「クリーン水素」をつくる。

国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)の議長を務めるADNOCのスルタン・ジャベル最高経営責任者(CEO)は「水素はエネルギー移行に向けた重要な燃料となり、経済の大規模な脱炭素化に寄与する。当社の主力事業の自然な延長だ」と述べた。

ADNOCは、トヨタ、アルフタイム・モータースの両社と提携し、水素自動車を利用して水素高速充填ステーションの試験を実施することで合意したと表明。

UAEは「国家水素戦略」で2031年までに水素の大手生産国となる目標を掲げている。

水素ステーションはADNOCディストリビューションが運営する。建設は始まっており、年内に完成する予定。

ADNOCは1月、炭素回収、電動化、新たな二酸化炭素(CO2)吸収技術などのプロジェクトや水素・再生可能エネルギーへの投資に150億ドルを投じると発表している。

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