6月1日、来日した米オースティン国防長官と共同記者会見を行う浜田靖一 防衛相 (Photo by Franck ROBICHON / POOL / AFP) (Photo by FRANCK ROBICHON/POOL/AFP via Getty Images)

浜田防衛相、強い衛星通信「自衛隊の基盤」 中露はアームやジャマーなど「キラー衛星」開発実験

衛星通信機能が国家安全保障に対する重要度が増すなか、防衛省は米スペースX社の衛星通信網「スターリンク」の実証試験を開始させている。浜田靖一防衛相は27日、「衛星通信は自衛隊の活動の基盤」と定め、抗たん性を向上させていく考えを明らかにした。中国とロシアが衛星攻撃能力を強化している現状が背景にある。

中露は他国の衛星を無力化する電波妨害装置を運用しており、通信衛星が攻撃を受ければ機能不全に陥るリスクが生じる。スターリンクは、低軌道で運用される衛星群(コンステレーション)で、通信障害の中でも安定したインターネット通信を提供することで知られる。

部分的な破壊を受けても機能維持が可能なため、通信の安定性が保たれる。浜田氏によれば今年3月から自衛隊は陸海空の部隊でスターリンクの実証実験を行っている。

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