10月17日ジョージア州で行われた選挙演説で掲げられた、投票を促す旗 (Photo by Megan Varner/Getty Images)

米中間選挙、民主党も共和党もキーワードは「中国」

米中間選挙が11月8日に実施され、下院の全435議席と上院35議席が改選される。これまで中間選挙は一般市民が関心を持つ経済や雇用など現地の課題に集中していた。しかし、昨今の米中関係の悪化や中国共産党政権による好戦的な姿勢により、「中国」が今年の選挙のキーワードになっている。

「これ以上中国に弱腰ではいけない。私たちを憎む人々に米国の雇用機会が奪われるのをやめなければならない」と、トランプ元大統領の支持を得た共和党候補J.Dバンス氏は選挙演説で述べた。同氏はオハイオ州選出の連邦上院議員の座を争う。

いっぽう、バンス氏のライバルである民主党候補ティム・ライアン氏も対中強硬姿勢を示す。「中国は米国の製造業の仕事を盗んだ。今度は私たちが反撃する時だ」と訴えた。両候補とも、中国製品に関税を課す第301条の継続を支持している。

▶ 続きを読む
関連記事
米国の中間選挙後に行われた複数の世論調査で、いずれもトランプ前大統領が2024年米大統領選挙の共和党候補の首位 […]
米共和党は2022年中間選挙で下院過半数獲得は確定したものの上院の奪還は果たせなかった。上院議員からは「古さを […]
米国の中間選挙では、共和党が下院の過半数に必要な218議席を獲得し、4年ぶりに多数派を奪還した。上院は依然民主 […]
米共和党下院議員団は15日、来年1月の次期下院議長選の共和党候補にマッカーシー院内総務を選出した。獲得票は18 […]
開票が続く米中間選挙では14日、下院で共和党が217議席を獲得し、過半数の218議席まであと1議席に迫った。ニ […]