台湾の国旗(MANDY CHENG/AFP via Getty Images)

中国学者、台湾侵攻は「露が手本を示した」 心理戦の一環との指摘も

武力による台湾統一を主張する中国の社会学者の1人、李毅氏(61)は1日、北京市内で党幹部を対象とした講演会で、台湾統一を実現するには「ロシア(の作戦)を踏襲すればいい」と発言した。専門家は、李氏の発言は対台心理戦の一環であるとの見解を示した。

李毅氏は「兵力、火力を強め、最も短期間で迅速に台湾統一を遂げる必要があることが、ウクライナ侵攻で証明された」とした。

「迅速に台湾の空軍、海軍、ミサイル部隊、装甲部隊をせん滅すると同時に、台湾の水道、電力、携帯電話通信網(を含むインフラ)を断つ必要がある」

▶ 続きを読む
関連記事
北京大学を定年退職した鄭也夫教授はこのほど、台湾の武力統一、台湾に対する武力威嚇に反対するという旨の文章を発表し、話題を呼んだ。同文章は、武力威嚇は戦争を誘発してしまうと懸念を示した。
ロシアによるウクライナ侵攻で台湾有事が注目されるなか、エリス・ステファニック米下院議員は直ちに台湾に武器提供を […]
衆議院内閣委員会は3月31日、経済安全保障に関して参考人4人を招き意見陳述と質疑を行った。東京大学東洋文化研究 […]
ロシアによるウクライナ侵攻での失敗から得た軍事的教訓により、台湾統一をにらむ中国共産党政権は慎重姿勢を見せ、侵 […]
米下院超党派議員200人は3月30日、バイデン政権が近く発足させる「インド太平洋経済枠組み」への台湾の参加に支 […]
中国軍は米軍の頻繁な偵察活動などに対抗して、黄海や東シナ海、南シナ海で夜間訓練を増やしていることがわかった。 […]