「表の顔は民主化運動活動家」スパイ容疑で逮捕された在米中国人
米司法省は16日、スパイ容疑で中国人5人の逮捕と起訴を発表した。そのうちの1人は中国の民主化運動に取り組んでいる一方、共産党に協力していることがわかった。
5人は、中国政府の「国境を超えた弾圧計画」に関与し、米国内の中国系移民に対する嫌がらせや尾行、スパイ行為、連邦政府職員への贈賄、法執行機関への欺瞞などを行った疑いが持たれている。
そのうちの王書君被告(73)は生体認証技術の違法使用、米連邦法執行機関への虚偽情報の提供、中国共産党の「国境を超えた弾圧計画」への協力などの罪で起訴されている。有罪の場合、最高で20年の懲役刑に処される。
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