中国退役軍人「ロシア支援のため参戦を志願」 矢板明夫氏、その狙い分析
最近、中国湖南省の退役軍人がSNS上で、ウクライナ侵攻を仕掛けたロシア軍を支援するため参戦を志願すると表明し、話題となった。これに対し、産経新聞の矢板明夫・台北支局長は、退役軍人が参戦志願という形で、自分たちの権益を守るよう当局に訴えていると分析する。
19日にTwitterに『湖南省常徳市の退役軍人がウクライナの戦地に赴き、ロシア支援のための参戦を志願する』と題する文章が投稿された。退役軍人47人が署名し、賛意を表明した。文章では、「NATO拡大の試みは、ロシアと偉大なる祖国の安全を脅かす」や「ロシアを守ることは偉大なる祖国を守ること」などと動機を書かれている。
中国国内では退役軍人の志願を賞賛する声がある一方、海外では「洗脳されている」と批判する声もある。矢板氏は21日のFacebook投稿で、中国で退役軍人の窮状を長年取材してきた自身の経験から、「そんな単純なものではなく、形を変えたセルフアドボカシー(自己権利擁護)のようなものだ」との見解を示した。
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