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漢方医が教える「辛抱づよい臓器」あなたの肝臓を守る方法

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれます。

それは、病気があっても初期に自覚症状を発することがほとんどなく、かなり病状が進んでからようやく発見されるという、なんとも健気な「辛抱づよさ」をもつ臓器であるからです。

実際、肝臓は人の体内をめぐる毒素を無条件に引き受けて解毒しています。そのくせ、悪い病気が発生しても肝臓から痛みを訴えないため、人々は肝臓の異変を把握しにくいと考えています。

こうした西洋医学に対し、漢方医学では、肝臓を含む全ての臓器について独自の解釈をしています。つまり漢方でいう臓腑(五臓六腑)は、単一の臓器ではなく、もっと巨視的に体全体が関係するシステムと見なすのです。

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