「遺憾の意を表します」。
日本語では、目の前にある好ましくない状況について、それが完全に相手の責任であることを知った上で、なお相手に配慮して直接的な追及を避けたい場合に、この言葉を多用します。
一方、中国語の「遺憾」はどうか。「今日はカゼ気味だった」など話者自身に何かの不足があって、自分の結果が思わしくなかった場合に使います。「うーん、残念だったなあ」の気持ちです。
「事実を歪曲し、葛飾北斎の名画を冒涜する形で報道したのは極めて遺憾だ」。日本の政治家が中国の報道官の非礼を批判したのは当然としても、ただの「遺憾」では、さして強くは伝わりません。向こうは、こっちの足をわざと踏んづけているのです。
ここで一発「中共は、中国にあらず」の啖呵を切っても、いいんじゃないですかね。去年のポンペオさんみたいに。
(慧)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。