(Public Domain)
古代中国の物語

赤子を救った書生 

昔、浙江省寧波市に袁道済(えん どうさい)という書生がいた。彼は非常に貧しく、科挙の試験が行われる都へ行くこともままならなかったので、親戚や友人たちが彼のために旅費を工面してやった。

都へ行く途中、袁は道端に捨てられている赤ん坊に気づいた。そのまま通り過ぎることはできず、近くの豆腐屋の夫婦に所持金を渡して赤ん坊を託した。

一文もなくなった彼は仕方なく寺に寄り、なんとか一晩だけ泊めてもらうことになった。その晩、寺の和尚はある夢を見た。各府の城隍神(じょうこうしん。中国の民間信仰における土地の守護神)が一堂に会し、書生たちの名簿を文昌帝君(学問の神様)に見せながら、何だかんだと話し合っている。

▶ 続きを読む
関連記事
SNSの利用を1日30分に減らすと、1週間で抑うつや不安、不眠が改善する可能性が研究で示唆。若者のメンタルヘルスとスクリーン習慣の関係を解説。
進行が速く「がんの王」とも呼ばれる小細胞肺がん。それでも転移を繰り返しながら長期生存した例があります。免疫療法や最新検査ctDNAの可能性、見逃せない症状と予防のポイントを医師が解説します。
「食物繊維を増やせば大丈夫」は本当?75件超の臨床試験から見えた、便秘改善に有望な食品とサプリとは。キウイやマグネシウム水など、根拠に基づく最新対策をわかりやすく解説します。
離婚率が高まる今こそ見直したい、古典が教える夫婦円満の知恵。「陰陽の調和」や「琴瑟相和す」に込められた意味をひもとき、現代の結婚生活に生かすヒントを探ります。
忘れっぽさは年齢のせいだけではないかもしれません。脳には「夜の清掃システム」があり、睡眠や食事、運動でその働きを高められる可能性があります。アルツハイマー予防につながる最新知見と具体策を解説します。