台湾の国旗(MANDY CHENG/AFP via Getty Images)

台北検察署、実業家の男を起訴 中国スパイ容疑で

台北地検は8月5日、中国国家安全部門のために台湾スパイをスカウトしようとした台湾人実業家の男を起訴した。 

5日の台湾中央通信社の報道によると、台湾人実業家の黄被告は2000年、中国寧波市で同市国家安全局の職員と、台湾の退役少将および定年退職した元調査官との会食を手配した。ほかには、法輪功に関する情報を収集するため、台湾国家安全局の職員の買収を企んだ。しかし黄被告に接触されたこの台湾人3人は全員、中国当局との協力を拒否した。

台北地検の調査によると、黄被告は中国工作員の勧誘に応じたものの、実際には情報を提供していなかったという。

 台湾の情報機関は「中国スパイは情報入手目的で台湾の軍関係者の買収活動をする以外にも、交流、訪問、観光などさまざまな名目で継続的に台湾入りしている」と推定している。

最新の事件では、台湾政治大学研究所の中国人留学生が、台湾外務省の職員に情報提供を求めた疑いで通報され、2017年に台湾当局に逮捕された。彼は「中国共産党スパイ」として最初に起訴された中国人留学生であり、1年2カ月の刑を宣告された。

検察はこの留学生が中国当局から資金提供を受け、「星火Tプロジェクト」に関与していたことを明らかにした。同プロジェクトは、現役の台湾軍人を中国側に取り込み、「中台統一」を実現することが最終目標となっている。台湾新党青年軍のネット活動を利用してスパイ組織を作っている。

数年前、台湾国安保部門の推定で、「台湾では約5千人の中国スパイが活動している」というが、隠れスパイを入れるとその数はもっと多いはずだ。外交や科学技術、両岸関係の秘密を収集する中国スパイは、台湾の国防や軍事に限らず、外交、技術などの政府機関にも潜入している。

近年、台湾は浸透工作統戦工作に従事する中国人に対する警戒を強めている。台湾立法院は中国からの脅威に対抗して「反浸透法」を可決した。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
中国の中南大学湘雅第二病院に勤務していた羅帥宇氏が、不審な死を遂げた。生前の録音から、同病院が臓器移植研究のために子供のドナーを求めていた可能性が浮上。彼の家族は、羅氏が病院告発を計画していたことから口封じされたと主張している。
新築ホテル泊まったら内装のにおいがひどかった。滞在翌日子どもが川崎病を発症。ここでも、工事をした業者と管轄政府部門との癒着、賄賂などの存在があるに違いない。公式見解ほど、真実を覆い隠す「嘘」であるということだろう。一般人にできることは、新築ホテルには泊まらないことだ。
子どもは家族を従わせるための「人質」にされる。中国で子を持たないのはある意味「勝ち組」。そして子が産まれなくなるのは、滅びへの原初的第一歩。生まれても不幸にしかならないのなら、誰でもそうする。
まるで凶悪犯扱いの、中国の駅での恐怖な「安全検査」 恐怖を抱くものは、正常ではないというが、まさに。
攫われた子どもたちはどこへ? 中国に存在する「乞食ビジネス」の闇 共感を感じるというミラーユーロンが変異したか消えてしまった非人間の悪行は留まる所を知らない。どうすれば、人間でいられるのだろうか? 中共という闇の根源を実歴史の教訓としなければならない。