S. Hermann & F. Richter / Pixabay

中国伝統美徳物語(孝行編)その五「老莱子の色鮮やかな着物」

老莱子(ろうらいし)は春秋時代の楚国の人です。彼の生涯についてさまざまな臆説(おくせつ・根拠のない、推測に基づく意見)があって、『史記』では、老莱子が老子ではないかと疑っていました。しかし、歴史的な証拠がないため、結局、彼の本当の名前は誰も知りません。

伝えられるところによると、老莱子はとても親孝行な人で、いつも一番美味しい物、一番良い服と生活用品を両親に与えました。彼は両親の生活に細やかに気を配り、心遣いがいつも行き届いていました。彼の至れり尽くせりの世話の下で両親は穏やかで幸せな生活を送り、家庭も仲睦まじく和気あいあいとしていました。

老莱子はすでに古稀(こき・数え年の七十歳の称)を過ぎていましたが、両親の前では「老いる」と言う言葉を決して口にしませんでした。なぜならば、自分よりもずいぶん年上の両親の前で、子としての自分がしょっちゅう「年を取った」という言葉を口にすると、両親はもっと自分が余命幾ばくもなく感じるのではないかと彼は考えたからです。

▶ 続きを読む
関連記事
椅子からスムーズに立ち上がれますか。その何気ない動作の変化が、将来の関節の健康や生活の質、心の状態を映し出すサインかもしれません。誰でもできる簡単なチェックと、今から始めたい予防法を紹介します。
110歳を迎えたマリーさんは、戦争や大恐慌、パンデミックを経験してきました。彼女が家族に伝え続けたのは、物を大切にし、人を愛することでした。
40歳以降に気になりやすい体臭は、加齢だけでなく、代謝や循環、ストレス、食生活の乱れとも関係する可能性があります。中医学の体質別に原因と対策を紹介します。
太陽光は、気分に関わる脳内物質や体内時計、ビタミンDの生成に関係しています。安全に日光を浴びることは、心の健康や睡眠を支える習慣の一つです。
器具もジムも不要。家にある枕ひとつで全身を鍛えられる5つのエクササイズを理学療法士が紹介。寝る前や起き抜けに、ベッドの上からでも始められます