中国伝統美徳物語(孝行編)その五「老莱子の色鮮やかな着物」
老莱子(ろうらいし)は春秋時代の楚国の人です。彼の生涯についてさまざまな臆説(おくせつ・根拠のない、推測に基づく意見)があって、『史記』では、老莱子が老子ではないかと疑っていました。しかし、歴史的な証拠がないため、結局、彼の本当の名前は誰も知りません。
伝えられるところによると、老莱子はとても親孝行な人で、いつも一番美味しい物、一番良い服と生活用品を両親に与えました。彼は両親の生活に細やかに気を配り、心遣いがいつも行き届いていました。彼の至れり尽くせりの世話の下で両親は穏やかで幸せな生活を送り、家庭も仲睦まじく和気あいあいとしていました。
老莱子はすでに古稀(こき・数え年の七十歳の称)を過ぎていましたが、両親の前では「老いる」と言う言葉を決して口にしませんでした。なぜならば、自分よりもずいぶん年上の両親の前で、子としての自分がしょっちゅう「年を取った」という言葉を口にすると、両親はもっと自分が余命幾ばくもなく感じるのではないかと彼は考えたからです。
関連記事
膝の変形性関節症の予防に、ヨーグルトやチーズが関係するかもしれません。日本の成人約1万人を11年間追った研究で見えてきた、発酵乳製品と膝の健康の意外な関係をご紹介します
実年齢は同じでも、脳や心臓の老化の進み方は人によって異なります。血液中のタンパク質から臓器ごとの「年齢」を推定し、症状が現れる前に病気のリスクを見つけようとする研究が進んでいます
「あのとき、違う選択をしていれば」と、昔の自分を責めていませんか。でも、あの頃の自分には、今ほどの経験も心の余裕もなかったはず。過去の後悔と向き合い、自分に少し優しくなるための言葉をお届けします
脳卒中やパーキンソン病の患者の体験を通して、回復に向き合う姿勢を考えます。体の緊張をゆるめる、一つの動きに集中する、小さな練習を続ける。中医学の臨床家が語る3つの工夫と、家族の支え方を紹介します
仕事や家族のことで頭がいっぱいになる日。気持ちを言葉にして書き出すと、考えを整理する手がかりになります。毎日書かなくても大丈夫。日記をつけることで得られる7つのメリットを紹介します