世界各国にはそれぞれ「母の日」がある。多くの国はアメリカの影響を受けて、5月の第2日曜日を母の日と定めているが、他の日を母の日としてお祝いする国もたくさんある。
ウェブサイトMothersdaycelebration.comによると、アメリカで母の日を祝う歴史は、まだ100年に至らない。このことはアンナ・ジャービス(Anna Jarvis)さんの絶え間ない努力に感謝しなければならない。1914年、当時のアメリカのウィルソン(Woodrow Wilson)大統領が、5月の第2日曜日を母の日と規定した。アンナさんは1907年、母の好きだった白いカーネーション1本を母の日の象徴として選んだ。そして母の日になると、人々は皆カーネーションを着けることで敬意を表した。母の日はアメリカの祝日であり、住居や重要なオフィスビルの入り口に国旗を掲げ、無私の母親に感謝の意を表す。
アンナさんは母の日の創始者とされているが、公に母の日を慶祝しようと最初に考えたのは、女性の詩人であるジュリア(Julia Ward Howe)さんだ。彼女は1870年にボストンで『母の日の宣言』を書き出した。
日本では1949年にアメリカに合わせて、5月の第2日曜日を公式に母の日と定めた。日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝の気持ちを表す。
韓国には母の日はないが、「父母の日」があり、毎年5月8日にお祝いする。1930年当時、キリスト教団体が母の日を祝い始めた。この節日には伝統的な儒家思想も合わさっていたため、1956年国務会議で、5月8日を母の日と制定したが、その後1973年に韓国の大統領により父母の日とした。
イギリスは世界で初めて、1日を通して母の日をお祝いした国である。早くとも1600年代にはすでに母の日として定着していた。彼らはその日を「マザリングサンデイ(Mothering Sunday)」と称していた。
伝統的なマザリングサンデイをイギリスでは母の節日としてお祝いする。慶祝方法はアメリカと大体同じである。マザリングサンデイは大斎節の第4日曜日にあたる。大斎節とは灰の水曜日より復活祭前日までの期日で日曜日(主日)を除いた40日間をいう。
イギリスの隣国、アイルランドでも大斎節の第4日曜日を母の日としてお祝いする。
メキシコはアメリカの隣国だが、毎年5月10日を母の日と定めている。子どもたちは母の日の前夜に皆で集まりお祝いする。
(翻訳編集・木村かおり)
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