香港は中国?
ベッカム氏の発言で激突 香港人ユーザーVS中国人ユーザー
サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム氏はこのほど、香港と上海でのイベントに出席した。その後、交流サイト(SNS)インスタグラム自身のアカウントに投稿し、「中国での素晴らしい48時間」(Great 48 hours in China)と綴った。
しかしこの投稿に香港人ネットユーザーと中国本土のネットーユーザーの間で、香港は中国の一部かどうかについて、激しい論争が巻き起った。29日現在、約中国語、広東語と英語で書き込まれたコメント数が4699に達した。
香港人とみられるユーザーは「ここは香港だ、中国ではない」「中国は中国、香港は香港だ」と、ベッカム氏の発言に異を唱えた。
この背景には、中国当局に対して香港市民の根強い不信感があるからだ。「一国二制度」で高度自治の保障を約束した中国共産党政権は、近年香港の政治に介入し、2014年9月市民や学生が香港特別行政区長官直接選挙を求める大規模なデモ「雨傘運動」を強制排除したなど、香港の民主化を阻止し強権支配を図ろうとしてきた。
一方、中国本土の者とみられるユーザーは香港独立分子らの主張だと反論し、「香港人がいくら騒いでも、香港は中国の土地だ」などと書き込んだ。
シンガポール紙「聯合早報」によると、ベッカム氏は香港人ユーザーと中国人ユーザーの論争を鎮火させるために、投稿の1時間後に「上海と香港での素晴らしい48時間」(Great 48 hours in Shanghai and Hongkong)とコメントを変えた。
しかし、今度は中国人ユーザーがベッカム氏に対して、「『中国』を『上海と香港』に変えたことで、明らかにあなたの政治主張は『香港は中国の一部ではない』だとわかった」と非難した。
(翻訳編集・張哲)
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