【大紀元日本11月16日】漢方医学の理論からみれば、野菜にも寒熱温凉の性質があり、弱いながらそれぞれに治療効果がある。この知識を食養生に生かせば、健康維持や病気治療に補助的な効果が発揮できる。
キャベツ(包心菜)
キャベツは、甘味で、平性。脾経と胃経に帰する。清熱散結、健胃通絡、補腎壮骨、利五臓、調六腑の作用があり、睡眠不良、夢をよく見る、耳目の機能低下、関節の伸縮が困難、胃痛などの病症を補助治療できる。
キウリ(黄瓜)
キウリは、甘味で、涼性。肺経、胃経、大腸経に帰する。清熱利水、解毒消腫、生津止渴の作用があり、小児熱痢、四肢浮腫、熱病煩渇、咽喉腫痛、口渇、胸悶、結膜炎、黄疸、小便不利などの病症を補助治療できる。胃が冷えている人は多べ過ぎると腹痛になる場合もある。
高齢者の気管支炎、喘息の患者は、発作時には控えるべきでしょう。
クワイ(慈姑)
クワイは、苦、甘味で涼性。肝経、肺経に帰する。潤肺止咳、通淋行血、解毒消腫の作用があり、肺虚咳血、淋病、産後瘀血、肺熱、尿石、尿血、便秘、栄養不良の水腫、貧血、神経炎などの病症を補助治療できる。
妊娠初期には食べない方が良いでしょう。
ゴボウ(牛蒡)
ゴボウは、甘、苦味で、寒性。肝経、肺経、胃経に帰する。利尿消炎、解熱散風、解鬱消腫の作用があり、 風熱の感冒、咳嗽、咽喉腫痛、便秘、風火の上昇によるめまい、耳鳴り、顔面の腫痛、歯痛、腫物、痔、関節腫痛などの病症を補助治療できる。
コンニャク(蒟蒻)
コンニャクは辛味で、温性。腎経、膀胱経に帰する。清熱解毒、散結、補脾、滑腸、療瘡、利水の作用があり、便秘、肥満、高脂血症、糖尿病、風毒腫、帯状疱疹、毒蛇咬傷、火傷、乳腺炎などの病症を補助治療できる。
サツマイモ (甘薯)
サツマイモは甘味で、平性。脾経、大腸経、胃経に帰する。健脾益気、解毒利尿、潤肺、排膿通便の作用があり、熱黄疸、小児慢性消化不良、腹水、面の腫物、陰嚢湿疹、乾燥性便秘などの病症を補助治療できる。
サトイモ(里芋)
サトイモは甘辛の味で、平性。脾経、胃経に帰す。軟堅散結、化痰、解毒消腫、和胃調中の作用があり、瘰癧、腸胃不和、虚労、慢性便秘、下痢、妊婦の不安と胎動、乾癬、火傷、腹部腫瘍などを補助治療できる。食べ過ぎると、消化不良を起こしやすい。
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