<赤龍解体記>(26) 高速鉄道事故報道でCCTVの記者が停職処分
前回の<赤龍解体記>は、中国高速鉄道事故でメディアとインテリの造反を取り上げたが、案の定、これらのメディア人は直ちに停職などの処分を受けた。
中国諸メディアの中で、中央テレビ局(CCTV)の影響力が最も大きい。それだけに、中共の宣伝部は最も力を入れて中央テレビ局を厳しくコントロールし、見せしめも当然ながらその造反者から斬りはじめるのである。
中国高速鉄道事故の報道で、埒を超えたと判断されたCCTVのニュース番組「24時間」のプロデューサー・王青雷氏が犠牲者の一人とされた。
関連記事
「21世紀は中国の世紀だ」と中国人は気負う。文明史的な視点から見れば、このことばは自惚れの嫌いがあっても、必ずしも過言ではないかもしれない。将来、歴史的事実として証明されるであろうが、中国の台頭およびその影響力の増強は人類文明史の必然のステップであり、歴史の発展の大趨勢である。
7月23日の中国高速鉄道衝突事故が起きた後、鉄道省の後手に回った救援活動、安全を無視しつつ早急に運転再開したこと、衝突した車両を壊して土に埋めて証拠隠蔽を図ったことなどにより、一般人のみならず、メディア人も従来の体制維持を最優先するスタンスを捨てて、新聞や雑誌、テレビなどを通じて真相究明を求めつつ、鉄道省の理不尽な救援活動などを厳しく批判している。
中国の著名経済学者で、天則経済研究所理事長の茅于軾氏が、7月30日に行われた地方政治と国家のモデルチェンジというシンポジウムで講演を行い、民主、法制、平等、自由などが世界の普遍的価値観であり、当今の世界的潮流であると強調し、中国人で共産主義を求める人はいないし、胡錦涛さえも共産主義を信じているとは限らないと思うと指摘している。
【大紀元日本9月5日】来秋に開かれる予定の中共第18回全国代表大会で、胡錦濤に代わって中共トップに就くと言われる習近平国家副主席について、言論が少なく中共の常套的なものしか示さないため、彼の個性とり
【大紀元日本9月12日】来年秋に行われる18大での権力交代をめぐる中共の内部闘争は、一定期間の腕比べを経て、各勢力の新たな組み合わせが次第に明確化してきている。すなわち、最終的には主に胡錦涛が率いる
【大紀元日本9月19日】北京大学社会学部の鄭也夫教授(61)は、中国の知識人を研究対象とした社会学的研究をもっとも早く行った中国を代表する研究者である。鄭氏の先鋭的な論点と見識は注目され、かつしばし
【大紀元日本9月26日】如何なる者でも、たとえ米国の大統領や駐中国大使であっても、中共の一党独裁を脅かすと思われるような言行や価値観をとるなら、批判の的とされる。 中国系米国人として初の米駐中国大使
【大紀元日本10月3日】中国では官職の売買は、もはや当たり前のことになっており、かつ次第に加速している。しかし、その価格は官僚内部の者でなければ知るすべはない。最近、「黄花崗雑誌」がその一端を披露し
【大紀元日本10月10日】1976年は、中共の歴史における重要な転換点であった。9月9日に毛沢東が死去し、1カ月も経たないうちに、毛沢東が指定した後継者・華国鋒主席が軍隊と元老らに異動させされ、文化