【大紀元日本2月23日】日本舞踊(若柳流)を教えて40年の若柳康桜(Wakayagi Yasuou)さんは、神韻芸術祭の東京公演を見て、「舞台からのエネルギーがすごい!感激した」と感想を述べ、同公演から受けたメッセージについて語った。
康桜さんは、日本伝統文化を守るため、市役所、教育委員会などの協力を得て、毎年5月から11月ごろまで、大和市で「おどりのわ」という無料日本舞踊教室をやっている。これまで京劇や二胡の演奏をよく見に行っていた。
「ただショーを見ただけでなく、たくさん教えられた。一生懸命頑張ろうと勇気付けられた。太鼓の踊りとか、ただ太鼓をたたくだけではない。日本だと”鼓舞する”と言うが、がんばれ、がんばれと応援されている感じで、舞台からのエネルギーがすごい!感激した。…他にも槍を持った戦の勇ましい姿。男性の力強い踊りをあまり見たことがない。すごい迫力だった。見に行った男の子は皆ダンサーになりたいと思うでしょう」と同公演の舞踊のすばらしさを絶賛した。
「女性はしなやかで美しい。モンゴルの民族舞踊が良かった。いろいろあるけれど、中国にしかない民族舞踊がとても良かった。高い靴を履いた満州族の伝統舞踊も良かった。前に出る時に足を上げてすーっと出るのが優雅で良かった。頭にお皿を乗せて踊るモンゴルの女性の舞踊、最後にお皿を1つ取って、2つめ取って、3つ重なっていた。今までずっとお皿が乗っていたの、と感心した。ずっと頭にくっつけていると思っていた」と驚きを示した。
「踊りはすごい訓練しているんでしょうね。いろいろな人がやっているから、たくさんの大勢の人がやっていると思ったが、最後の出演者全員を見ると少ない。同じ人が衣装を変えてずっと出ていたんですね。並な練習ではなく、相当な練習を積んでいる。劇場によって大きさも違うし、移動しながらその場で合わせてやるのは神技。皆健康で怪我もなく、病気にもならずにやっているのはすごい」と団員らの努力をたたえた。
「歌やピアノももちろん良かったが、女性ソプラノ、男性のテノール、バリトン、3曲あったが、背景に出てくる歌詞は、すべてがんばろう、がんばろうっという内容で、すごく元気付けられた。襟を正して、がんばらなくちゃと思った」。
「私は日本人だが、中国人だったらもっと感動すると思った。メッセージがすごい。今は大変だけどきっと良いことはやってくると希望を持ってという歌詞に感動した。背景のスクリーンに全部日本語の字が出るから良かった」と言う。
一番印象に残ったのは、オープニングの『万王が世に下る』が幕が開いた時。「それぞれに並んでいる仏陀、仏教のものを感じた。途中にも、二人の若者が出てきて、仏像に服をかけてあげる『善念が仏縁を結ぶ』という演目があった。仏教を通じて、心をきれいにしようとか、そういうメッセージがすごく伝わってきた。もちろん立派ですばらしいけど、何か訴えてくるものがあった。最初は古いお寺の映像で、夢の中になるときれいな映像になって仏像が動く。スクリーン技術がすごい」と絶賛した。
康桜さんは、それぞれの演目が終わった後に、どういうメッセージを伝えるものだったのかと、ずっと考えていた。「ただ美しい、きれいだけじゃない。企画した人は素晴らしい。公演を見て、中国の方はこんなに立派なことをなさっていて、羨ましく感じた。背景のふるさとの映像、中国人が見たら感激するでしょうね。ふるさとを大切にする気持ち。普通のショーはカーテンなどだが、中国の山の景色や、宮廷舞踊のときは湖の景色と変わり、私は中国に行ったことはないが、中国にいるようだ」と語った。。
演目『覚醒』で子供役が持っていた「真・善・忍」というメッセージや座禅する様子も印象深かったという。「隣の席の中国人はとても納得していた。”真・善・忍”は始めて見たが、良い言葉だなと思った。弾圧されても自分の気持ちでいこうというメッセージもあったし、子供がいじめられても皆で立ち上がっていこうという場面もあった」。
「歌の中でも、『自分の気持ちで決めていこう、真実を自分で見極めていこう、自分で決めよう』という内容の歌詞があったと思うが、上手に人を騙す人もいるし、いじわる言う人もいるが、自分で自分の考えで決めていこうというメッセージを、ショーの中に入れることはすごいと思った。楽しいと思って見終わった時に、良いことが身に付く」。
「子供達にも良いし、小さな子供が喜んで見ていた。大人でも頑張ろうという気持ちになる。日本ではテレビをつけるとバカみたいなことをやっていたりするけど、見て衝撃を受けることをしてほしい。もちろん技術もすばらしいが、メッセージを伝えているし、仏教も大事にしている」。
「音楽もすばらしい。二胡は分かるが、聞いたことのない音色で、どのような楽器で演奏しているのか見てみたくなった。他の演劇などは、ただ見ているだけだが、この公演は違う。ずっと忘れない。また来年が楽しみ」。
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