【季節のテーブル】11月の花札~伝説の出世「柳にカエル」~
【大紀元日本11月1日】11月の花札は通称「雨札」。柳に雨の風情が心なしかリリカルです。20点札は小野道風が番傘を差し、柳に飛びつくカエルを眺めています。10点札は柳にツバメの図柄。5点札は赤短冊。カス札は図柄が何ともミステリー・・・、花札中で一番の謎札です。
小野道風(894-967)は平安時代の書家です。いわゆる三蹟の一人として、有名になりました。何事も諦めずに努力をすれば達成できると、カエルの姿から教訓を得て書道の達人となったのです。伝説の書家・道風の出世に、名もないカエルと雨が一役買っています。
この図柄で注目すべきは番傘です。天からのインスピレーション=雷神の雨を受け止めるアンテナが、「番傘」なのです。日本の図像学の伝統の隠し味が、こんなところにも活かされています。11月の花札が「雨」と呼ばれる理由です。ジョーカー札である訳も、ここにあります。
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。