左は武漢封鎖を題材にした中国映画『白衣逆行者』のポスター。右は白い防護服を着た防疫担当者が市民の自宅のドアを蹴り、突入しようとする場面。政府がたたえる「英雄」は、市民にとっては恐怖の存在でもあった。(ネット画像)
政府の美談、市民には悪夢

中国「コロナ封鎖」を美化 国民「ふざけるな」

家に閉じ込められ、食料も薬も手に入らない。突然、強制隔離施設に連行され、留守中に愛犬を殺された人もいた。

2022年、上海のロックダウン中、防護服姿の警察官が、拒否する若者に「従わなければ、あなたの子や孫の将来にまで影響するぞ」と脅した。すると若者は静かに答えた。「私たちの代で終わりです」。その絶望と抵抗が込められた言葉は、今も人々の記憶に残っている。まさに、あの時代を刻んだ一言だった。

そんな地獄のようなコロナ禍を、中国では今度は「英雄の物語」として描こうとしている。

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