中国のパスポートを手に持つ中国人男性(Omar Havana/Getty Images)

中国で出入国管理強化 公務員と家族の外国パスポートと永住権を調査

中国共産党(中共)の新たな出入国管理規定が9月15日に施行される。関係者によると、政府機関や金融機関、国有企業、病院、学校では最近、パスポート保有状況の調査範囲を拡大している。一部の職場では、職員本人だけでなく、家族が中国や外国のパスポート、海外の滞在許可を持っているかどうかも申告するよう求めている。

これまでパスポート管理は、主に機密情報を扱う職員や一定の役職以上の幹部を対象としていたが、現在は一般職員やその家族にまで広がっている。当局は資金や技術の海外流出に加え、体制内部の情報が国外に漏れることも警戒しているという。

中共国務院が制定した「国務院の出入国管理に関する規定」は9月15日に施行する。

▶ 続きを読む
関連記事
米アンソロピックは、中国の複数AI企業が利用者に知らせずClaudeを利用し、回答を自社サービスに表示していた疑いがあると指摘。軍・警察や企業の機密情報が海外に送信された可能性も浮上した
トランプ大統領は、米国人雇用を条件に中国自動車メーカーの米国内工場建設を容認する姿勢を示した。完成車の輸入やメキシコ経由の迂回輸出は拒絶する一方、訪米予定の習近平との会談を前に柔軟な対応を覗かせている
北朝鮮では、金正恩の娘・金主愛氏が次期指導者として浮上し、「4代世襲」への動きが強まっている。一方、中国では習近平の後を継ぐ人物がいまだ見えていない。対照的な中朝の権力継承、その背景にある違いとは
中共人民銀行が8月に20トン超の金を購入し、22か月連続で金準備を拡大した。香港では金保管能力を2千トン超へ拡大する計画も進む。背景に脱ドルや経済制裁への備えがあるとの分析が出ている