2026年5月14日、トランプ米大統領と中共の党首・習近平が首脳会談に出席した(Getty Images)

習近平が米側に説く「トゥキディデスの罠」 真意は「政治体制の違いを隠すため」=専門家

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の中国担当首席記者、魏玲玲氏は、中国共産党(中共)が「トゥキディデスの罠」を繰り返し持ち出すのは、この概念が政治的に「非常に使い勝手がいい」ためだと指摘する。米国在住の中国系学者は、中共がこの言葉を好む背景には、中共と日米欧との政治体制の違いを覆い隠す狙いがあると分析している。

今年5月、北京を訪問したトランプ米大統領を習近平が迎えた際にも、習近平は「トゥキディデスの罠」に言及し、米中両国はこの「罠」を回避できるのかとトランプ氏に問いかけた。

「トゥキディデスの罠」は、ハーバード大学の政治学者グレアム・アリソン氏が提唱した概念である。台頭する新興大国と、既存の覇権国との対立が、最終的に戦争へと発展しやすいとする考え方だ。

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