体に良い食材が合わないことも 薬味と体質の意外な関係

健康的な食べ物であっても、すべての人に適しているとは限りません。中医クリニック院長の郭世芳医師は、新唐人の番組『健康1+1』の中で視聴者に対し、台所で最もよく使われるネギ・ショウガ・ニンニクを例に挙げ、適切に摂取すれば抗がんや血管保護に役立つ一方、体質によっては多く摂るとかえって有害になる可能性があると注意を呼びかけています。

ネギ・ショウガ・ニンニクは万人向けではありません

郭世芳医師はネギ・ショウガ・ニンニクの有益な効果を認めています。例えばショウガにはジンゲロールが含まれ、抗がん作用があり、末梢血管を拡張して手足の冷え改善にも役立ちます。しかし、すべての体質の人に適しているわけではなく、以下の3種類の人は摂取量に特に注意が必要です。

  • 熱性体質の人:口の渇きや便秘、口臭が出やすい人は、ネギ・ショウガ・ニンニクを多く摂ると、体内の熱がさらに高まり、症状が悪化する可能性があります。
     
  • 陰虚内熱体質の人:更年期の女性など、手足や体のほてりや寝汗が出やすい人です。このタイプは内熱が強いため、ネギ・ショウガ・ニンニクがさらに熱を助長し、不眠やイライラなどを引き起こすことがあります。
     
  • 胃酸過多の人:ネギ・ショウガ・ニンニクは胃粘膜を刺激し、胃酸分泌を増やして胃腸の不快感を悪化させる可能性があります。
     

これらの健康食品にも注意が必要です

郭世芳医師は、ネギ・ショウガ・ニンニクだけでなく、一般に健康的で栄養価が高いとされる食品でも、人によっては適さず、場合によっては発がんリスクを高める可能性があると指摘しています。

  • ブロッコリー:アブラナ科の野菜で抗がん作用があり栄養豊富ですが、甲状腺がん患者にとってはヨウ素の吸収に影響するため、他の野菜で代替することが勧められます。
     
  • プロバイオティクスとヨーグルト:ヨーグルトは腸内環境を整えますが、がん患者が化学療法中で白血球が低下している場合、生菌による感染リスクがあります。白血球数が3,000〜4,000以上で安定している場合は、適量の摂取が可能です。
     
  • 熱すぎる水(55℃以上):温かい水は健康に良いとされていますが、55℃を超えると粘膜を損傷し、食道がんリスクを高める可能性があります。
     
  • ウコン:抗炎症作用があると広く認識されていますが、すべての人に適しているわけではありません。粘膜が弱い人や胃酸過多の人は、胃を刺激するため注意または回避が必要です。
     
  • レモン:胃粘膜が弱い人や胃酸分泌が多い人は、摂取すると胃の不快感を引き起こす可能性があります。
     

よくある「発物」

病気のときには「発物」を避けるようにとよく言われます。郭世芳医師によると、「発物」とはアレルギーや炎症を引き起こしたり、病状を悪化させる可能性のある食品を指します。より広い意味では、その人の体質に合わず、発病や症状悪化を促す食品のことです。代表的な発物は以下の通りです。

  • タケノコ:寒性で食物繊維やシュウ酸が豊富です。水分や脂質の摂取が不足していると、腹部膨満や消化不良を引き起こしやすくなります。
     
  • ナス:体を冷やす性質があり、下痢や湿疹を引き起こすことがあります。アントシアニンが豊富で、軽く調理すれば健康効果がありますが、過度な加熱は避けるべきです。
     
  • 里芋:サトイモ科に属し、生の状態では刺激物質を含み、手のかゆみやしびれを引き起こすことがあります。加熱不十分だとアレルギーや中毒反応を起こす可能性がありますが、十分に加熱すれば毒性は大きく減少します。また、野外に生える有毒の「クワズイモ」は見た目が似ており、誤食すると非常に危険です。
     
  • シイタケ:菌類であり、胞子にアレルギー反応を示す人もいて皮膚炎を起こすことがあります。必ず十分に加熱し、保存状態にも注意が必要です。不適切な保存ではアフラトキシンが発生し、肝毒性があります。
     
  • マンゴー:体を温める性質で高カロリーのため、痔、皮疹、ニキビ、アレルギー性脱毛などを引き起こしやすく、熱性体質の人は過剰摂取を避けるべきです。

一般の人であれば、適量の「発物」を食べても問題ありませんが、体質が敏感な人や過去にアレルギー反応があった人、治療中の人は特に注意が必要です。
 

4つの体質――誤った食事はより危険になる

郭世芳医師は、血瘀、気滞、痰湿などの体質ががんの誘発要因になりやすく、不適切な食事によってリスクがさらに高まると指摘しています。

1. 痰湿体質

痰湿は代謝不良を意味し、体内に老廃物が滞留しやすく、リンパの詰まりや血行不良を引き起こし、リンパ腫や子宮がんなどを誘発する可能性があります。

特徴:舌が大きく腫れぼったい、舌苔が厚い、便が粘り気を帯びる

発物:マンゴー、ライチ、バンレイシ、エッグフルーツなどの高糖質・高カロリー果物は痰湿を悪化させ、湿熱を生み、腫瘍形成を促す可能性があります。糖分や脂質の多い食品は控えるべきです。

2. 血瘀体質

血瘀とがん体質は相互に影響し合い、血流の滞りががんを招き、がんがさらに血瘀を悪化させる可能性があります。

特徴:舌の色が暗紫色、舌下静脈の怒張、唇の色が暗い

発物:動物性脂肪や塩分の多い食品は水分停滞や脂質増加を招き、血流を悪化させます。高ナトリウム・高脂肪の食品は控えることが推奨されます。

3. 気滞体質

気滞はストレスによる気の巡りの停滞を示し、乳がんや胃がんと関連する可能性があり、特にストレスの多い働く人に多く見られます。

特徴:胸の圧迫感や張り、緊張しやすい、自律神経の乱れ傾向

発物:もち米、柿、揚げ物、団子など消化しにくい食品は胃腸の働きを妨げます。消化の悪い粘り気のある食品は避けるべきです。

4. 寒湿体質

寒さによって気の巡りが滞り、血行不良となり、腫瘍やがんのリスクが高まる可能性があります。

特徴:寒がり、むくみやすい体型、末端の冷え、冷房で体調を崩しやすい

発物:スイカ、ビート、大白菜、冷たい飲み物など体を冷やす食品。朝晩は避け、陽気の強い昼間に摂ることが勧められます。
 

「発物」は適量を心がける

「発物」を完全に避けるべきかについて、郭世芳医師は摂取頻度が重要であり、過度に神経質になる必要はないと述べています。以下の点を参考にしてください。

摂取頻度と調理方法:果物は生で食べることが多く、摂りすぎると体を冷やしすぎる可能性があります。野菜は適切に加熱し、薬味や調味料を加えることで冷性を和らげることができます。例えば、ヒユナにショウガを加える、ナシを加熱して食べるなどです。

摂取する時間帯:スイカは体を冷やす食品ですが、陽気が最も強い昼に食べれば影響は比較的少なくなります。一方、夜に冷たい食品を摂ると体調不良を起こしやすく、特に寒湿体質の人は注意が必要です。

また、アレルギーのある食品には十分注意が必要です。例えば、タロイモ、カニ、キノコ類で繰り返しアレルギーや蕁麻疹が起きる人もおり、重症の場合は神経性ショックやアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があり、非常に危険です。

(翻訳編集 解問)

英文大紀元が提供する医療・健康情報番組「健康1+1」の司会者を務める。海外で高い評価を受ける中国の医療・健康情報プラットフォームであるこの番組では、コロナウイルスの最新情報、予防と治療、科学研究と政策、がんや慢性疾患、心身の健康、免疫力、健康保険など、幅広いテーマを取り上げている。
林一山