張又侠ら失脚の余波 習近平「権力はあれど軍を動かせず」=専門家
中国共産党当局はこのほど、中央軍事委員会副主席の張又俠と軍事委員会委員の劉振立の解任を正式に発表した。習近平の軍内「側近中の側近」とみられていた鍾紹軍の解任も同時に公告された。専門家は「人民解放軍には軍全体を束ねられる実力者がもはや存在せず、習近平は権力を持ちながら軍を動かせない状況に陥っており、軍による『ソフトな抵抗』に直面するだろう」と分析している。
先月28日、中共第14期全国人民代表大会常務委員会は決議を採択し、張又俠の中央軍事委員会副主席職を解任、劉振立の軍事委員会委員職を解任するとともに、両名の全国人大代表資格を剥奪した。
張又俠はこれまで習近平の盟友であり、共産党内で最も権勢を誇る将軍と目されてきた。劉振立は軍事委員会聯合参謀部参謀長を兼任し、軍の作戦立案と統合作戦指揮を担ってきた。
関連記事
中共の高級将校の失脚が相次いでいる。第14期全人代代表を罷免された軍高官は3年間で46人に上り、上将22人、中将18人、少将6人に及ぶ
中共公安がビッグデータを使って長期海外滞在者を特定し、在職証明やパスポート、チャット履歴、位置情報などの提出を求めたとの証言が相次いでいる。海外在住の華人から懸念の声が上がった
中国で「医療保障法」を可決した。2027年1月1日に施行、医療保険への加入を国民の義務とする。一方、医療費の給付割合や個人負担の上限、政府の最低補助額は明記しておらず、批判の声が上がっている
中国で出国管理が強まっている。海外で働く中国人が帰国時に勤務先の写真や住所、保険などの提出を派出所から求められたほか、有効な渡航書類を持つ大学生が空港で出国を止められる事例も相次いでいる