玉ねぎの栄養を逃さない食べ方 生・加熱・色の違いを医師が解説

私は以前、講演で「玉ねぎにはケルセチンが含まれており、体に多くの健康効果があります」と話したことがあります。すると、会場からすぐに「では、玉ねぎは一体どのように調理すれば、最も健康的なのでしょうか?」という質問がありました。

この質問は実に良い質問です。なぜなら、玉ねぎは単なる料理の脇役ではなく、栄養と癒やしの可能性を兼ね備えた食材だからです。

玉ねぎの栄養価

玉ねぎに含まれる最も重要な成分の一つが、ケルセチン(Quercetin)です。これは強力な抗酸化物質で、抗炎症作用や心血管系を保護する働きがあります。

そのほか、以下の成分も含まれています。

  • 硫化物:解毒や抗菌、血管の保護を助けます。
     
  • プレバイオティクス(オリゴ糖):腸内の善玉菌を育てます。
     
  • ビタミンC、カリウム:免疫力を高め、血圧を調整します。

機能医学の観点から見ると、玉ねぎには「抗炎症、腸内環境の健康、心血管の保護」の面でプラスの効果があります。

玉ねぎを切ると涙が出るのは、玉ねぎを切ったときに「揮発性硫化物」が放出され、目を刺激して涙が出るためです。これを軽減するには、いくつか簡単な方法があります。

  • 切る前に冷蔵する
  • 切れ味の良い包丁を使う
  • 水道の近くで切る(水道の蛇口を開ける)
  • 眼鏡やゴーグルを着用する
     

玉ねぎは生と加熱、どちらが良いか

答えは、それぞれに長所があるので、組み合わせて食べるのがおすすめです。

生の玉ねぎ:ケルセチンや硫化物をより多く保持するため、抗酸化作用が比較的強くなります。

加熱した玉ねぎ:刺激が弱くなり、よりマイルドで消化しやすくなり、甘みが増して食べやすくなります。

胃腸が敏感な人は、加熱した玉ねぎを多めに使うとよいでしょう。抗酸化作用を高めたい場合は、生の玉ねぎを適量食べるとよいでしょう。
 

色の違う玉ねぎ、栄養面での違いは

紫玉ねぎ(赤玉ねぎ):アントシアニンを含み、抗酸化力が比較的強く、辛みがあります。生食に適しています。

白玉ねぎ:甘みがあり、マイルドで、炒め物や煮込み料理に適しています。

そのため、健康を意識するなら紫玉ねぎを多めに食べ、味を重視するなら白玉ねぎを食べるとよいでしょう。

(劉博仁医師提供)

 

簡単で健康的な玉ねぎ料理3品

  1. 和風玉ねぎサラダ:栄養があり簡単なので、日常の料理として最適です。
     
  2. トマトと玉ねぎの卵炒め:たんぱく質とリコピンを補給でき、疲れやすい人に適しています。
     
  3. フレンチオニオンスープ:弱火でじっくり煮込み、胃腸を温め、濃厚な味わいを楽しめます。

どんなに良い食品でも、適量を心掛けることが大切です。胃腸が敏感な人や胃食道逆流症の人は、生の玉ねぎを食べ過ぎないようにしましょう。健康とは「最も栄養価の高いもの」を食べることではなく、「自分に最も適したもの」を見つけることです。

本文は「劉博仁栄養機能医学専門家」Facebookより許可を得て抜粋・編集したものです。

(翻訳編集 解問)

劉博仁
台湾・台中市の科博特クリニック院長。栄養医学や機能医学の分野で情報発信を行っている。