1977年、米ペンシルベニア州ニュー・スタントンで行われたフォルクスワーゲン「ラビット」の組立研修(米議会図書館)

ドイツの自動車大手が競争で劣勢になった理由

フォードは当四半期に損失を計上したにもかかわらず、株価が7%急騰した。株価が回復した一因は、フォードが示した残りの会計年度に対する楽観的な見通しである。

なぜ楽観視しているのか。その明るい見通しは、利益への道を切り開くのは政治家の意向ではなく、消費者の要望であるとフォードが認識したことによる。同社の報告書は、消費者が大型ピックアップトラックやSUVを求めており、フォードの電気自動車(EV)製品が支持を獲得できていないことを認めた。

損失を削減しようとするフォードの姿勢は、ドイツ・ヴォルフスブルクに本拠を置くフォルクスワーゲン(VW)の決定と鮮明な対照をなしている。欧州最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンは、消費者を無視してEU規制当局の命令を優先した代償が、市場シェアの喪失生産性の低下大規模な人員削減であることを思い知らされている。

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