マサチューセッツ州ケンブリッジ — 6月29日:2023年6月29日、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード大学キャンパスの「ハーバード・ヤード」の門を通り抜ける人々。米連邦最高裁判所は、ハーバード大学とノースカロライナ大学が採用していた人種を考慮する入学選考方針は憲法に違反するとの判断を下し、これにより高等教育におけるアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)は終止符を打たれることとなった。(写真:Scott Eisen/Getty Images)

ハーバード大の対中研究に米議会が警鐘 軍事系7大学と140本超の論文

米議会は最近、ハーバード大学の研究者が、中共の軍や国防研究と関係の深い大学と共同研究を行い、140本を超える論文を発表したとする調査報告書を公表した。共同研究先の一部は、すでに米国の規制対象となっている。専門家は、中共が長年、米国の先端技術を狙っており、学術協力がその重要な手段の一つになっていると指摘している。

米下院の中共問題特別委員会がまとめた調査報告書によると、ハーバード大学の研究者は、中共のいわゆる「国防七子」と呼ばれる大学の研究者と共同で、140本以上の論文を発表した。

「国防七子」とは、国防や軍事研究と密接な関係を持つ中国の7大学を指している。委員会は、ハーバード大学の共同研究に対する安全面の審査が不十分で、中共が研究協力を通じて米国の重要技術を取得する恐れがあるとみている。

▶ 続きを読む
関連記事
米国が対中AI半導体輸出規制を強化するなか、エヌビディア製半導体や高性能GPU搭載サーバーが東南アジア経由で中国に流入しているとの研究が相次いでいる。第三国経由の迂回輸送や最終利用者の確認など、輸出規制の課題を追う
米中首脳会談で延長の「貿易休戦」。だが、レアアース問題は解決していない。米欧が供給網を再構築するまで数年を要する一方、北京はなお輸出管理を交渉材料にできる。2027年1月10日までの「時間」をめぐる競争が始まった
米政府はイラン経済への圧力を強めている。スコット・ベッセント米財務長官は、イランが中国向けに引き渡せる石油は減少しており、最後の貨物は今後2週間以内に引き渡される可能性があると述べた。
トランプ米大統領は、ホルムズ海峡の再開と核協議の再開を盛り込んだイランの提案を拒否し、核兵器保有を認めない方針を改めて示した。米財務長官は、イランへの経済的圧力が成果を上げつつあると述べた
米中首脳会談後、トランプ大統領が反共産主義の動画を再投稿した。台湾に関わる条約文書は習近平氏の公文書館訪問時、展示予定から外れたと米記者が報告。会談後も米中間の隔たりが浮かぶ。