経産省が「発注者リスト」公表 支払条件は9割超が最高評価に 官公需の価格転嫁に課題
自社の主要な取引先は、値上げ交渉や価格転嫁にどれだけ誠実に応じているのか。経済産業省は8月4日、発注者ごとにその取り組み状況を評価した「発注者リスト」を公表した。ことし3月の「価格交渉促進月間」に実施した調査に基づくもので、支払条件については9割超の企業が最高評価となり大幅に改善した一方、官公需(国や自治体などの発注)では価格転嫁への対応が不十分な機関が依然として残っている。中小・下請け事業者は、このリストで自社の取引先がどのように評価されたかを確認することができる。
政府は毎年3月と9月を「価格交渉促進月間」と定め、月間終了後に受注側の中小企業を対象として、価格交渉・価格転嫁・支払条件の状況を調査している。中小企業庁は今回、2026年3月分の調査として、全国30万社の中小企業にアンケートを実施した。
その回答をもとに、多くの中小企業から「主要な取引先」として名前が挙がった発注企業について、①価格交渉に応じているか、②価格転嫁に応じているか、③支払条件は適切か――こうした点を整理・評価したものが「発注者リスト」である。取り組みが芳しくない発注企業のトップに対しては、法律に基づき所管大臣名で指導・助言が行われる仕組みとなっている。
関連記事
高市首相は8月23日、X(旧Twitter)への投稿で、日本経済を「強い経済」へ転換するための国家戦略を示した。先の国会で成立した改正産業技術力強化法と改正産業競争力強化法などを基軸に、先端技術への研究開発投資や国内設備投資を税制面から支援する。
日本の7月の貿易収支は6345億円の赤字となり、3か月連続で赤字を記録した。輸出入はともに過去最高となったが、円安や原油などの輸入増が収支を圧迫
2026年7月の訪日客は344万2100人で、7月として過去最多を更新した。中国客が前年同月比56.1%減となる一方、台湾は初の70万人超、韓国・香港も大幅に増え、市場構造の変化が鮮明になった
太平洋クロマグロの新たな資源管理方式で国際合意。中西部海域では30キロ以上の大型魚の漁獲枠を25%拡大し、小型魚は6%削減する。2027~28年の適用を目指し、本マグロの供給・価格や養殖業界への影響が注目される
政府統計によると、日本経済は2023年度から2025年度にかけ、実質ベースで緩やかな成長を続ける一方、物価上昇を背景に名目GDPが大きく拡大した。しかし2026年4~6月期は個人消費や設備投資が振るわず、内需のマイナス寄与を外需が補う構図となった