2026年6月21日、パリのレピュブリック広場近くで、毎年恒例の音楽祭「フェット・ド・ラ・ミュージック」の開催中に通りに立つフランス警察官。(Guillaume BAPTISTE / AFP via Getty Images)

仏 中共の海外警察署9か所閉鎖 国安関係者2人を国外退去

フランス情報機関は最近、国内にあった中国共産党系のいわゆる「海外警察拠点」9か所を閉鎖したことを確認した。さらに、中国の反体制派を強制的に中国へ連れ戻そうとする計画に関与した疑いで、中国共産党(中共)国家安全部の職員2人を国外退去にした。フランス側は、中共による越境弾圧はこれで終わったわけではないと警告している。

事件は2024年3月にさかのぼる。当時、26歳の中国人反体制派、凌華湛さんは「パスポートを返す」と言われ、パリのシャルル・ド・ゴール空港に連れて行かれた。その後、複数の人物に拘束され、中国行きの旅客機に強制的に乗せられそうになった。幸い、フランス警察が直前に介入し、強制送還を阻止した。

フランス紙「ル・モンド」は、この計画を主導したのは中共国家安全部のフランス駐在責任者とその副責任者だったと報じた。2人はいずれも、フランス当局から出国を命じられたという。

▶ 続きを読む
関連記事
中国資本の欧州進出に警戒広がる。ベルギー政府、重要航空インフラを担うヘリ運航会社NHVの買収を安全保障上の懸念から阻止。
欧州を襲う異常気象が食卓を直撃する。猛暑・干ばつ・山火事で農作物が大幅減産、仏野菜は収穫半減の恐れ。スペイン穀物も500万トン超減少見通し
高温と少雨の影響で、欧州の水力発電量が過去最低に迫っている。ドナウ川の水位低下により原子力発電所の運転にも影響が広がり、EUでは天然ガス発電が増加している
スペイン飛び地セウタで88人死亡の越境事件を受け、欧州委員長フォン・デア・ライエン氏はEU域外国境の管理強化と物理的障壁設置をサンチェス首相に要請。加盟国間では移民政策を巡る対立も深まっている。
ウクライナ軍は8月2日、ロシア領内深くにある電子商取引企業の倉庫や製油所を攻撃した。一方、ロシア軍は依然としてキーウなどへの空爆を続けている。