2026年4月12日、中国山東省青島市の青島港外貿コンテナターミナルで、コンテナを積み降ろしする貨物船。米中間の貿易摩擦を背景に、世界的なサプライチェーン混乱への懸念が高まっている(Getty Images)

航路迂回広がる 米が追加制裁 対イラン取引関与の中国企業も対象

イランは仲介国であるパキスタンを通じ、アメリカに最新の交渉案を提出した。これを受け、国際原油価格は小幅に下落した。ただ、ホルムズ海峡の封鎖は依然として世界のエネルギー市場を不安定化させている。アメリカはイラン産原油の輸出阻止を続けており、イラン軍は、米軍が再び攻撃すれば強力に反撃すると警告している。

また、アメリカは同盟国に対し、新たな「海上自由構想」への参加を呼びかけている。しかし、フランスやイギリスなどは、戦争が正式に終結した後でなければ、ホルムズ海峡の通航再開支援には加わらないとの立場を示している。

ホルムズ海峡の封鎖と紅海情勢の緊張を受け、アフリカ南端を回る喜望峰ルートが、世界のコンテナ輸送で重要性を増している。IMFなどが運営する海上貿易監視プラットフォームPortWatchのデータによると、南アフリカの喜望峰を経由する商船の通航量は、過去3年で3倍以上に増加した。これにより、アジアとヨーロッパを結ぶ航路の輸送日数は平均で2週間ほど延びている。一方、バブ・エル・マンデブ海峡を通過する船舶の通航量は半分以下に減少した。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領はイランとの停戦は事実上崩壊したとし、「関わるのは時間の無駄」と強調。商船攻撃や空爆応酬で緊張が再燃し、米は制裁強化と軍事対応を進めている
米軍はイランへの追加空爆を開始。各地で爆発音が報じられ、トランプ大統領はさらなる攻撃も示唆。ホルムズ海峡の安全確保を巡り、両国の軍事的緊張が一段と高まっている
トランプ大統領は、自身がイランの暗殺リスト最上位にあると発言。米イラン緊張が高まる中、軍事衝突や報復の応酬、全面戦争の可能性にも言及した
ホルムズ海峡付近でのタンカー攻撃を受けた措置、米財務省は7月7日、イランによる石油・石油化学製品の販売を認めていた制裁免除を撤回した
Foxニュースによると、中東各国は、米国とイランの最新の協議について、慎重ながらも楽観的に受け止めている。一定期間、緊張緩和につながる可能性があるとの見方が出ている