2017年11月9日、トランプ氏が中国を訪問した際、習近平と会話 (THOMAS PETER/AFP/Getty Images)

米中首脳会談 焦点は「開催できるか」 イラン情勢が行方左右も

米中首脳会談が5月14日に予定されている。米中双方は現在、発言内容や日程の細部に至るまで、慎重に調整を進めている。イラン情勢の先行きがなお不透明な中、会談には依然として不確定要素が残るとの見方も出ている。

トランプ大統領は5月14日、国賓として北京を訪問する予定だ。行程を円滑に進めるため、米中双方の多数の当局者が準備を進めており、移動や宿泊、食事、警備体制に至るまで細かく調整している。過去の警備上の混乱も踏まえ、不測の事態への対応も想定している。

トランプ氏が2017年に訪中した際には、警備をめぐる混乱も起きている。トランプ氏が人民大会堂に入る際、米大統領が核攻撃を命じる際に使う通信機器、「核のフットボール」を携行していた米軍将校が、中国共産党(中共)の警備担当者に阻まれた。現場では押し合いが起き、当時のケリー大統領首席補佐官も巻き込まれた。中共はその後、この件について謝罪した。

「核のフットボール」は、米大統領が核兵器の発射を命じる際に必要な通信機器などを収めたかばんで、大統領に常に随行する担当者が携行する。

時事評論家の李林一氏は、こうした出来事について「米中両国が実際には対立関係にあることから生じている」と指摘した。

李氏はさらに、「たとえば習近平が食事を終えた後、DNAや唾液などの情報が残らないよう、食器から拭き取られるという話もある。これは米中の関係が単なる意見の相違にとどまらず、深刻な対立であることを示している。こうした個人情報や生体情報を相手側が把握すれば、政局にも影響を及ぼしかねない」と述べた。

分析では、首脳会談の細かな調整そのものが、米中関係の緊張を映し出している。会談に向けた準備は進んでいるものの、予定通り実施されるかどうかにはなお不確定要素がある。

時事評論家の藍述氏は、「今回の米中首脳会談の最大の焦点は、予定通り開催されるかどうかだ」と述べた。

藍氏は、アメリカとイランの協議がすでに行き詰まっているとしたうえで、「今後1、2週間のうちに、米軍が軍事行動を再開するかどうかが焦点になる。もし軍事行動を再開すれば、トランプ大統領が予定通り北京を訪問するのかが問われる」と指摘した。

仮に会談が予定通り行われれば、米中関係の今後の方向性、イラン問題における中共の立場、貿易やハイテク分野をめぐる対立に進展があるか、さらに台湾海峡をめぐる双方の発言に変化があるかが、外部の主な関心事となる。

現在の局面ではアメリカ側がより多くの交渉材料を握っている。

李林一氏は、「特にイラン戦争が始まって以降、アメリカ側の交渉材料は確かに増えている。台湾問題をめぐる立場に加え、石油調達をめぐるアメリカの圧力や制限を緩和してほしいと考えている。双方は大きな戦略的駆け引きを続ける一方で、短期的な利益をめぐる取引を探る可能性もある」と述べた。

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