今年、ロンドン自然史博物館が主催する「野生動物写真コンテスト」の一般投票で、最も多くの支持を集めたのは、1頭のイベリアオオヤマネコがネズミをおもちゃのように放り上げる写真だった(新唐人)

妙趣あふれる「ヤマネコの鼠遊び」 野生動物写真賞に輝く 

今年、ロンドン自然史博物館が主催する「野生動物写真コンテスト」の一般投票で、最も多くの支持を集めたのは、1頭のイベリアオオヤマネコがネズミをおもちゃのように放り上げる決定的瞬間だった。野生の鋭さと愛らしさが同居する一枚が、多くの人の目を引いた。

写真はスペインで撮影された。写っているのは、まだ若いイベリアオオヤマネコ。後ろ足で立ち上がり、前脚を器用に使って小さなネズミをおもちゃのように跳ね上げている。

一見すると愛らしくも見えるが、写真をよく見ると空気は一変する。ヤマネコの顔には、堂々とした風格の中に、いたずらっぽささえ漂う。一方、ネズミは尾をぴんと跳ね上げ、足を突っ張ったまま宙に浮き、逃げ場を失った恐怖がそのまま伝わってくる。

今回のコンテストでは、このほかにも印象的な作品が並んだ。カナダでは、異例の暑さの中で子どもと寄り添いながら眠るホッキョクグマの母親、ジャスパー国立公園では道路の真ん中で無邪気にじゃれ合う2頭の子グマ、ナミビアでは送電線と不思議な一体感を見せるフラミンゴの群れも注目を集めた。

また、北海道釧路市高教諭の柳楽航平氏が撮影したオスのエゾシカが、戦いの末に死んだ別のシカの頭部を角に引っ掛けた写真も一般投票で上位5位に選ばれた。日本人の入賞は初めて。

美しさ、残酷さ、そして思わず目を奪われるユーモア。今年の受賞作は、野生の世界がただ「美しい」だけではないことを、鮮やかに物語っている。

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