ヘグセス国防長官は、ヨーロッパの同盟国に対し、会議で議論するだけでなく、早急に行動すべきだと改めて促した (Octavio JONES / AFP via Getty Images)

米国防総省 NATO同盟国への懲罰的措置を検討か

最近、メディアの報道によると、アメリカ国防総省内部では、イラン戦争でアメリカを支援しなかったヨーロッパの同盟国に対し、懲罰的措置を取ることが検討されているという。スペインをNATOから除名する案も取り沙汰されている。NATO条約には加盟国の除名規定はないものの、NATOは前例のない試練に直面している。

ロイターは4月24日、匿名の当局者の話として、米国防総省の内部メールで、イラン戦争中に米軍を支援しなかった同盟国に対し、どのような懲罰的措置を取るかを議論していたと報じた。検討項目には、スペインをNATOから除名する案も含まれていたとされ、基地の使用や領空通過を拒否した一部同盟国に対する米側の不満が表れている。

スペインのペドロ・サンチェス首相は「われわれは電子メールに基づいて行動しているわけではない。われわれの対応は、公式文書と公式の立場に基づくものだ。スペインのNATO除名という話については、アメリカ政府の正式な立場は公式文書で確認すべきものだ」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
世界各地で最高気温の記録更新が相次いでいる。なぜ今年の夏はこれほど暑いのか。エルニーニョ現象、ヒートドーム、都市のヒートアイランドという3つの要因から、記録的な猛暑の仕組みを分かりやすく解説
中国が米国産大豆約49万トンを購入した。9月の米中首脳会談を前に、中共政府系の買い手が購入を拡大しており、今後の輸入増加や関税撤廃の行方に注目が集まっている
スペイン飛び地セウタで88人死亡の越境事件を受け、欧州委員長フォン・デア・ライエン氏はEU域外国境の管理強化と物理的障壁設置をサンチェス首相に要請。加盟国間では移民政策を巡る対立も深まっている。
ドナルド・トランプ米大統領は8月3日、米国とイランの交渉をめぐり、イラン指導部は極めて偽善的だと強く非難した。米軍によるイランへの海上封鎖は、合意が成立するか、イランが完全に降伏するまで続くと強調した。
カナダ国籍の中国系女性を、NATO欧州連合軍最高司令部は第三国のためにスパイ活動を行った疑いで拘束した。過去の就職申請で確認していた不正行為と、カナダの安全審査制度の問題点を探る