イランの首都テヘラン Getty Images

イラン政権が市民に「人間の盾」の要求 中共の「人海戦術」と重ねる見方も

アメリカがイランに対して軍事行動を開始して以来、イラン軍関係者が住宅地や学校などの民間施設に身を隠し、空爆を回避していることが明らかになった。アメリカが設定した最終期限(イランにホルムズ海峡の開放を要求し、応じなければ発電所を爆撃する)を前に、イラン当局は民間の若者に対し「人間の盾」を組織して発電所を守るよう求めた。ネットユーザーはこれを中国共産党(中共)の「人海戦術」に類似すると指摘し、独裁政権の無法ぶりだと批判している。

トランプ大統領は4月7日午後8時(現地時間)までにホルムズ海峡を開放するようイランに要求し、応じなければ発電所などを爆撃すると警告。これに対し、イラン当局は緊急声明を出し、民間の若者に対し同日午後2時までに各地の発電所へ集まり、「人間の盾」となって国家資産を守るよう呼びかけた。

イラン青年・青少年委員会の事務局長であり、青年・スポーツ省の副大臣でもあるアリレザ・ラヒミ氏は国営テレビで演説し、アスリートや芸術家、大学生に対して「立場や政治的見解に関係なく、これらの発電所は我が国の資産であり、イランの未来と若い世代に属するものだ」と訴えた。

▶ 続きを読む
関連記事
米国がイランへの制裁を強化する中、通貨リアルが過去最安値を更新。テヘランではガソリンスタンドに長蛇の列ができ、物価高や買いだめ、労働者の抗議も広がっている
豪州のあるCEOは、豪州の太陽光パネル・リサイクル産業を将来にわたって存続可能なものにするには、政府が四つの法制度改革を実施する必要があると述べている。四つの法制度改革とは
米国がイランへの二次制裁を拡大し、金融や海運など幅広い分野への圧力を強化した。イラン産原油の主要な買い手である中国では、銀行や金融システム、貿易への影響を中共内部で分析している
中・ネパール国境で大規模な鉄砲水が発生し、両国で死者・行方不明者が相次いだ。ネパールでは、中国側が上流の異変を把握しながら早期警報を出さなかったとの批判が広がっている
米国への不満から中国への接近を図る西側同盟国に対し、経済依存を武器化する中国の危険性を警告する論評。経済と政治を切り離せると過信し、過去の教訓を無視して中国を頼ることは、自らの弱点を晒す愚行だと説く