ウォール街のイメージ(Spencer Platt/Getty Images)

ウォール街が中国企業への門戸を閉ざす 中国企業の米国上場が急減規制が強化

最近、中国企業による米国上場の動きが明らかに鈍化している。フィナンシャル・タイムズの報道によると、今年に入ってからニューヨークで新規株式公開(IPO)を完了した中国企業はわずか2社で、前年同期の19社から大幅に減少した。2024年から2025年にかけて記録された126件のIPOブームと比べても、急激な市場の変化が見て取れる。

分析によると、この急激な冷え込みは、主に米中両国の規制当局による同時的な規制強化に起因している。中国証券監督管理委員会は昨年末以降、海外上場申請を一切承認しておらず、審査期間も従来の約2か月から不確定な待機期間へと延長している。同時に、規制の範囲はさらに拡大し、従業員ストックオプションから社会保険料の納付に至るまで、細部に至るまで審査の対象となっている。

一方、米国市場も同様に参入基準を引き上げている。ナスダックは昨年、中国企業のIPOによる資金調達規模を少なくとも2500万ドル以上とする新規則を導入し、上場廃止メカニズムも強化した。同時に、米国議会が調査に乗り出し、一部の中小中国企業が「高値売り」などの株価操作行為に関与している疑いがあるとして、複数の引受投資銀行に対し資料提出を要求した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の自動車ディーラーは経営圧力が強まっている。7割超の店舗が上半期の販売目標を達成できず、販売員の収入減や管理職給与ゼロの動きも伝えられている
中共が採算を度外視してまで輸出を支え続ける理由は、単なる利益ではない。雇用、外貨、過剰生産、そして世界市場での主導権という、政権維持にも関わる構造がある
中共当局は、深刻な信用リスクが生じたとして武漢衆邦銀行を1年間、公的管理下に置く。民営銀行への管理措置は初めてで、地域的な金融危機への波及も懸念されている
BYDの時価総額が高値から約4割下落。成長株から製造業への評価転換に加え、機関投資家の撤退や利益減少、競争激化が重なり、市場の見方は大きく変化した
今年5月、トヨタ、ホンダ、日産の自動車大手3社は、中国での販売台数がそろって大きく減少した。なかでもホンダは前年同月比で約49%減となり、3社の中で最も大きく落ち込んだ