中国・天津 - 2月6日:2018年2月6日、中国・天津にある中国石油化工集団(シノペック)の新しい天津ターミナルが、オーストラリアからの初の液化天然ガス(LNG)の荷受けを行った。天津LNGプロジェクトは、年間300万トンのLNGを受け入れる能力を有している。(写真:VCG/VCG via Getty Images)

ホルムズ海峡封鎖 中共のエネルギー安全保障に赤信号

イランで続く戦火はいまだ収束の気配を見せず、停戦への展望も依然不透明である。イラン政権によるホルムズ海峡の封鎖は、世界の原油および液化天然ガス輸送量の約5分の1に深刻な影響を及ぼしている。最大のイラン産原油の輸入国であり、湾岸地域への依存度も高い中国は、エネルギー供給のひっ迫に直面しており、その影響はエネルギー安全保障のみならず、経済全体の安定にも大きな打撃を与えている。

ホルムズ海峡は、世界のエネルギー輸送を支える極めて重要な海上交通の要衝であり、中国の年間原油輸入量の約3分の1が湾岸諸国に依存しているとされている。イラン紛争の勃発以降、この海上輸送路が妨げられたことで、中国のエネルギー安全保障には重大なリスクが生じている。

台湾国防安全研究院副研究員、謝沛学氏は「近年、中国は再生可能エネルギーの開発を大きく推進し、産業・軍事の両面でその活用を進めてきた。しかし、依然としてホルムズ海峡という脆弱な海上の生命線への依存度は高いままである。今回の米イスラエルによる対イラン攻撃によって顕在化した危機は、中国が長年掲げてきた『海上封鎖に対する非海陸的代替策』が、果たして実際にエネルギー不足を補完し得るのかを、厳しく問い直す契機となっている」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
ホワイトハウス周辺で23日午後6時ごろ、30発に及ぶ銃声が響き、現場は直ちに緊急封鎖態勢に入った。執法当局によると銃撃犯はホワイトハウス外でシークレットサービス要員と交戦して銃弾を受け倒れたという。
ホン・カオ米海軍長官代行は、トランプ政権がイラン紛争向けの兵器を優先するため、台湾への大規模な武器パッケージを延期していると述べた
6月下旬、日米大規模共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」を実施。陸自オスプレイが宮古島に初上陸するほか、北京も射程に収める中距離ミサイル「タイフォン」が鹿児島・鹿屋基地へ展開予定
第11回NPT運用検討会議は成果文書不採択で閉会。茂木外務大臣は遺憾を示しつつ、NPTの重要性を再確認したと評価。日本主導の「軍縮・不拡散教育共同ステートメント」が過去最多116か国の賛同を得た成果も強調した
APEC貿易相会合の裏で、中共が、日本主導で立ち上げられた枠組みCPTPPの関連行事を主催する異例の事態が進行した。中共は国際会議の場で自由貿易の重要性を訴え、自らを通商秩序の「庇護者」として印象付けようとしている