3月8日、中共外相の王毅が両会期間中の記者会見に出席した。(Kevin Frayer/Getty Images)​

米国の硬い拳に怯え 中共外交が弱腰に 王毅の本音漏らし 日本にも軟化か

中国共産党外相王毅が全人代会見でアメリカの「拳は硬い」と認め、イラン支援失敗を暴露。台湾には触れず日中でも軟化か。米中対立の行方は?

アメリカがイランのハメネイ師を殺害した後、中国共産党(中共)の王毅外相は、ごく限られた少数の国の外相と連絡を取り、口頭で抗議を行ったが、自身にはイランを救う力はないことが露呈した。3月8日、王毅は中共全人代の記者会見で、アメリカの「拳は硬い」ことを公然と認める発言を行った。米中関係について語る際、王毅は口調を和らげ、台湾問題に触れることすらできなかった。日中関係について語る際にも、王毅は高市早苗氏に対し、これまでの発言を撤回するよう改めて求めることはしなかった。どうやら「拳」が中共には最もよく効くようである。​

3月8日、王毅は中共全人代の記者会見で最初の質問として、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃について問われた。王毅は「停火と戦闘停止」を望むと主張したが、自らには何もする力がないことを十分承知しており、「拳が硬いことは、理が硬いことと同じではない……やたらに武力を行使することは、自らの強大さを証明するものではない」と、やりきれない思いを込めて述べたのである。​

▶ 続きを読む
関連記事
中国が最近発表した五カ年計画には、習近平が以前から強調してきた内容がほとんどそのまま盛り込まれている
空の異変を嘆く前に、足元の土壌を直視せよ。農地で急増するアルミニウム毒性の真因は、散布物ではなく土壌の酸性化と生態系の破壊にある。管理の失敗を認め、再生農業によって「土の守る力」を取り戻す道を説く
国連はもはや米国の理想を反映した場ではなく、中国共産党に「乗っ取られた」機関に変質した。巨額の資金を投じながら主導権を奪われた米国の失策と、25年に及ぶ中国の巧妙な浸透工作の実態を鋭く告発する
トランプ政権によるホルムズ海峡封鎖とイラン戦争の行方を、軍事・経済・地政学の視点から鋭く分析。欧州の凋落、中国の台湾への警戒、そして「ポスト海峡時代」を見据えた湾岸諸国の戦略から、世界の真の新秩序を読み解く
戦争は破壊をもたらす一方で、医学を飛躍的に進化させる「残酷な教室」でもあった。トリアージの誕生から現代の政治的圧力まで、歴史の光と影を検証。医学が権力の道具と化す危うさを説き、不変の倫理を問い直す