地図上の南鳥島(出典:東京都総務局)

高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定 南鳥島での文献調査を申し入れへ

経済産業省は、高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた第1段階となる「文献調査」について、東京都小笠原村の南鳥島で実施するための正式な申入れを行う方針を明らかにした。2026年3月3日の閣議後記者会見において、赤澤経済産業大臣が同日午後に小笠原村の渋谷村長に対して申入れを行うと表明した。

最終処分場の選定を巡っては、地域任せにせず国の責任で協力を要請していくという方針の下、本年1月16日に赤澤大臣から全国の都道府県知事宛てにその旨を伝える書簡が発出されていた。今回、南鳥島に文献調査の申入れを行うに至った背景には、複数の理由がある。第一に、同島が「科学的特性マップ」において好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域とされていること。第二に、地上施設を設置し得る未利用地が存在していること、そして第三に、全島が国有地であり、長年にわたり国策に協力してきた経緯があることが挙げられている。

処分地選定に向けた調査を進めるにあたっては、地域の理解なくして進めることは困難である。国から最終処分の必要性や文献調査を含む選定調査の内容について説明したいと打診したところ、渋谷村長から村民向け説明会の開催要請があったため、国として正式に文献調査の申入れを行うという判断に至った。

▶ 続きを読む
関連記事
政府は、全国の地方自治体に対し、サイバーセキュリティー上の安全性が確認された政府認定のIT機器のみを調達するよう義務づける方針を固めた
【経営幹部必読】中国等を念頭に置いた国家主体の技術窃盗リスクが急増する今、技術流出対策は現場任せにできない「最重要の経営課題」だ。経産省「技術流出対策ガイダンス」第2版を紐解き、経営トップが主導すべき全社的な防衛策を解説する
4月14日の参院法務委で、日本保守党・北村晴男議員が帰化制度について追及し、政治家の「どこの国からいつ帰化したのかは、国民・住民にとって極めて重要な判断材料だ」と指摘した
高市早苗首相は4月14日、自民党の党大会で現役の陸上自衛官が国歌を斉唱したことについて野党からの追及が相次ぐ中、「法律的にも問題はない」「国歌を歌唱することそのものは政治的行為にあたるものではない」と述べた
高市早苗首相は13日午後、パキスタンのシャリフ首相と電話会談を行った。またヨーロッパ複数国がホルムズ海峡の航路再開に向けた協議を行う見通し。