米イラン戦争が中共の地政支点を削る 北京の台湾海峡構想に打撃
中東の戦火が台湾海峡情勢にも波及している。アメリカとイスラエルによる「壮絶な怒り作戦」はイラン政権を打撃し、中国共産党(中共)の地政学的な足場を揺るがした。イラン革命防衛隊はホルムズ海峡を封鎖したが、台湾の学者、蘇紫雲氏は「自らの足を石で打つようなものだ」と分析する。米シンクタンクの研究者も、「今回の作戦は米中角力の序章にすぎず、イラン政権の排除は中共の台湾海峡を巡る戦略構想から一つの駒を外すことに等しいと指摘した。
アメリカとイスラエルの空爆に対し、イラン革命防衛隊はホルムズ海峡封鎖を宣言した。すでに3隻の船舶が攻撃を受けたことが判明している。これが世界の原油価格に影響するかについて、専門家は、アメリカ政府が軍事行動と同時にイラン海軍の戦力を根本から抑える打撃を加えているため、過度に懸念する必要はないとの見方を示している。
台湾国防安全研究院国防戦略研究所の蘇紫雲所長は「アメリカは状況を十分に把握している。イランに対する軍事行動では、核戦力を封じ、革命防衛隊の武装力を破壊しただけでなく、イラン海軍に対しても先制的な打撃を加えている。トランプ氏も公に、イラン海軍は間もなく壊滅する可能性が高いと述べている。したがって、今後ホルムズ海峡を巡る不確実性は比較的早期に解消される可能性がある」と述べた。
関連記事
イランのアラグチ外相は17日、ホルムズ海峡を商用船舶に全面開放すると表明した。ただ、現場では通航の正常化は進んでおらず、海運各社も慎重な姿勢を維持している。こうした中、クルーズ船1隻が戦闘開始後初めて同海峡を通過した
ホルムズ海峡の開放をめぐっては、イラン政府とイラン革命防衛隊の間で見解の違いが浮上。トランプ氏は「今後どうなるか見ていこう」と述べた一方、「大きな対立にはならない」と考えている
イランのアラグチ外相は4月17日、イスラエルとレバノンの停戦期間中、ホルムズ海峡を通過するすべての船舶の安全な航行を認めると発表。トランプ米大統領は謝意を示し、対イラン海上封鎖は、米・イラン間の合意成立まで継続する考えだ
トランプ大統領は4月16日、イスラエルとレバノンが10日間の停戦を実施すると発表した。これを受け、レバノンの首都ベイルートでは同日深夜ごろ、花火や祝賀の銃声で夜空が明るく照らされた
4月15日、トランプ大統領は習近平から返信を受け取ったことを明らかにした。習はイランへの軍事支援を明確に否定し、さらに「今後は中東で建設的な役割を果たす」と約束したという