2026年2月14日夜、河南テレビの春節特番の生放送が突然中断され、「共産党は何を恐れているのか」との声がネット上で広がった(スクリーショット)

「暗い統治の終わり」を暗喩か 河南テレビ旧正月特番が削除

中国本土で旧正月の大みそか直前、河南省テレビが制作した特別番組が突然放送中断となり、その後インターネット上から削除されたことが波紋を広げている。

世論では、オープニングの内容が「神々の帰還」だったことが、無神論を掲げる中国共産党(中共)の逆鱗に触れたのではないかと見られている。また、番組内で使われた「長夜終燼(長い夜がようやく終わる)」といった言葉も、現在の時勢や現実を暗に揶揄していると解釈され、中共の過敏な神経を逆なでした可能性がある。現時点で当局からの説明はないが、芸術創作の境界線と検閲メカニズムに対する深い懸念が各界で広がっている。

番組は2月14日夜に生放送された。一部のダンス演目は、伝統的な衣装や飛天といった中国の伝統文化要素にAI技術を融合させ、「戦術の美学が伝統文化と共鳴する」目の饗宴として制作されていたという。

放送途中、配信が突然中断され、その後関連動画もネット上から削除された。視聴者の間では「河南テレビに何が起きたのか」と疑問が広がった。

総監督の路紅莉氏は、中央テレビ従来の中共を称えるスローガンと異なり、AI技術を取り入れながら、伝統衣装や飛天、神といったモチーフを映画的な手法で融合させたとされる。

オープニングの演目は、「神々の帰還」というテーマを表現していた。無神論で国を治める中共の独裁体制下において、神々が一齋に「元の座に戻る」ことは、「公然と大衆の支持基盤を奪い取る」行為に等しいと指摘されている。

さらに、続く演目「長夜終燼」が火に油を注いだ。

「長夜終燼、山河月明(長い夜が尽き、山河に月が明るく輝く)」というフレーズは、中共にとって極めて敏感なキーワードである。世論では、「長夜終燼」は中共の統治が崩壊間近であり、長い夜がまもなく終わることをほのめかしていると受け取られた。社会に変化を求める空気が広がる2026年において、これらの解釈は最も痛烈な政治的隠喩となった。

内モンゴル自治区元幹部の杜文氏は、「主な原因は中央の命令だ。河南の友人から聞いたところ、河南省委には通知されていなかった。彼らは省委に知らせることなく、(動画を)直接削除した。『長夜終燼、山河明月』と言っている。長い夜が尽きるの『燼(燃え尽きる)』は習近平の『近』と同音異義語だ。現在(その動画)は扇動的なものだと定義されている」と明かした。

また、民主活動家の唐柏橋氏は「着想は良い。神韻公演を模倣しているとはいえ、良いものは学ぶべきだ」と述べた。

一方、「俳優には気迫や善意が欠けていると思う。これは俳優のせいではない。中国人の道徳を徹底的に破壊してきた中共のせいだ」と指摘した。

今回の大晦日特別番組配信停止は新年早々、滑稽なパフォーマンス・アートとして注目されている。この結末は、同局の幹部たちにとっても全くの予想外だったと考えられている。

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