富士通 ソブリンAIサーバの国内製造開始へ 日本の技術的自立と安全保障戦略の新局面
富士通が2026年3月から、NVIDIA製最新世代GPU「Blackwell」を搭載したAIサーバの国内一貫生産を開始することが明らかになった。この動きは単なる製品投入にとどまらず、日本が国家安全保障の観点から「AI主権」を確立するための重要な一歩として注目している。
世界各国でAIが戦略物資として位置づけられる中、自国のデータと計算インフラを用いて自律的にAIを開発・運用できる能力、いわゆる「ソブリンAI」の確保が国家の最優先課題となっている。
アメリカ企業がOpenAIやGoogle、Amazonを通じて生成AI分野で圧倒的なリードを保つ一方、ヨーロッパ諸国は米中への技術依存を脱却すべく「デジタル主権」を掲げて独自のAIエコシステム構築に巨額投資を進めている。ドイツ、フランス、イギリスなどは自国の言語や文化、法規制に適合したAI基盤の整備を急いでおり、計算資源への戦略的投資を加速している。
関連記事
世界の注目を集める米国の債務問題。しかし真の火種は、隠れた巨額債務と成長力欠如を抱える「ユーロ圏」にあるかもしれない。中央銀行の買い支えも限界を迎えるなか、次の国家信用危機の震源地となるリスクに迫る
高市首相は8月23日、X(旧Twitter)への投稿で、日本経済を「強い経済」へ転換するための国家戦略を示した。先の国会で成立した改正産業技術力強化法と改正産業競争力強化法などを基軸に、先端技術への研究開発投資や国内設備投資を税制面から支援する。
FRBの金融政策がもたらした経済の歪みを鋭く突く論評。実質金利の罠やマネーサプライの膨張から、資本主義の変質と金融ファシズムの到来を警告する
日本の7月の貿易収支は6345億円の赤字となり、3か月連続で赤字を記録した。輸出入はともに過去最高となったが、円安や原油などの輸入増が収支を圧迫
2026年7月の訪日客は344万2100人で、7月として過去最多を更新した。中国客が前年同月比56.1%減となる一方、台湾は初の70万人超、韓国・香港も大幅に増え、市場構造の変化が鮮明になった