令和8年1月19日、高市総理は、総理大臣官邸で経済団体連合との懇談会を開催した(出典:首相官邸ウェブサイト)

【衆院解散直前】高市総理 経済界に「脱・中国依存」協力を要請

令和8年1月19日、高市首相は首相官邸において、経済団体連合(経団連)との懇談会を開催した。衆議院解散の直前という緊迫した政治日程の中で行われた本会談において、総理は「責任ある積極財政」の継続を訴えるとともに、経済安全保障の観点から中国への依存度低下を事実上要請するなど、産業界との連携強化を強く打ち出した。

本懇談会で特筆すべき点は、高市総理が経済界に対し、中国への過度な依存からの脱却を実質的に求めたことである。総理は挨拶の中で、地政学リスクの高まりに言及し、サプライチェーン強靱化のために「有志国と連携した中国への申入れ」を進める政府の方針を明言した。

その上で、産業界に対して「重要な物資が特定国に過度に依存することのないよう、調達先の多角化」を進めるよう要請した。文脈上、この「特定国」が中国を指すことは明らかであり、代替供給源の確保やグローバルサウスとの連携強化を含めた「脱・中国依存」への協力を、解散総選挙を前に改めて確認した形となる。

▶ 続きを読む
関連記事
石油連盟の木藤俊一会長は会見で、中東緊迫下でも代替調達により安定供給と製油所の稼働を維持していると強調。一方で、サプライチェーン強靱化に伴うコスト負担や競争力維持の議論が必要と訴えた
日本銀行・小枝審議委員の講演内容を解説。中東情勢を背景とした物価上振れリスクへの警戒感や、「金利の正常化」に向けた追加利上げの必要性、バランスシート正常化への道筋について分かりやすくまとめました
トランプ大統領がイランに対して強硬な警告を発したことに加え、湾岸地域で新たなドローン攻撃が相次いだことを受け、18日、原油価格は1%超上昇し、アジア太平洋地域の株式市場は全面安
経団連が策定した2040年を見据える国家戦略「科学技術立国戦略」。構造的課題を克服するため、投資牽引型への転換や世界トップ水準の研究開発投資など、政府への提言内容と目指すべき社会像に迫る
高市総理がオーストラリアを訪問し、アルバニージー首相と首脳会談を行った。友好条約50周年の節目に、防衛やエネルギーなど様々な分野での協力を深める。「準同盟国」として次なる50年へ向かう両国の歴史的会談のポイントを解説