利益優先の医療が生んだ不信 中国で相次ぐ医師襲撃の背景
中国の病院でまた医師刺傷事件…なぜ患者が医者を襲うのか?
かつて中国では、医の道は「徳」を根本とするものであった。明代の詩人・楊慎が詠んだとされる詩の一節が伝わっている。
「但願世上人無病、寧可架上藥生塵(世の人が病にかからないことを願う。棚の薬にはほこりが積もってもかまわない)」
医とは本来、人の命を救い、苦しみを抑えるための営みである。しかし、共産党統制下の中国では、個人の生命や尊厳よりも党や体制の利益を最上位に置く価値観に基づいているため、医療体制そのものが「命より利益」へと傾き、多くの病院が本来の使命であるはずの人命救助より収益を優先するようになってしまった。
関連記事
天安門事件の未公開写真特集、第7回。歴史の大きなうねりの中で生きた人々の姿。封印されていた写真の数々から、1989年の北京を振り返る
北京大学の饒毅教授が、中国の学術不正は「世界記録級」と指摘。論文数の急増とともに不正の割合も前例のない水準に達し、処分の不十分さや監督体制の課題が浮き彫りとなっている
世界ウイグル協会総裁のアラウドゥン総裁は国際社会に対しても行動を求めた。もし国際社会が天安門事件の教訓に真剣に向き合っていれば、現在のウイグルでのジェノサイドだけでなく、チベット人、モンゴル人、香港の人々に対する起きなかったかもしれないと指摘した
サッカー中国代表はW杯出場枠拡大の恩恵を受けられず低迷。過剰投資ではなく政治介入や統制体制が成長を阻害し、草の根文化の欠如が根本原因と指摘する
経済協力開発機構(OECD)の最新報告書によると、過去20年足らずの間に中国企業が獲得した世界市場シェアの約60%が中国共産党(中共)の国家補助金に依存していることが明らかになった。OECDは、補助金を頼りに市場シェアを拡大することはスポーツにおけるドーピングと同様だと指摘した