事件が起きた南昌大学第一附属病院、江西省南昌市。(ネットより)
利益優先の医療が生んだ不信 中国で相次ぐ医師襲撃の背景

中国の病院でまた医師刺傷事件…なぜ患者が医者を襲うのか?

かつて中国では、医の道は「徳」を根本とするものであった。明代の詩人・楊慎が詠んだとされる詩の一節が伝わっている。

「但願世上人無病、寧可架上藥生塵(世の人が病にかからないことを願う。棚の薬にはほこりが積もってもかまわない)」

医とは本来、人の命を救い、苦しみを抑えるための営みである。しかし、共産党統制下の中国では、個人の生命や尊厳よりも党や体制の利益を最上位に置く価値観に基づいているため、医療体制そのものが「命より利益」へと傾き、多くの病院が本来の使命であるはずの人命救助より収益を優先するようになってしまった。

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