大勢の警察が動員され、従業員の抗議が続く現場を警戒する様子、2025年12月5日、広東省深圳市。(映像よりスクリーンショット)
「働いても暮らせない」製造ライン従業員が抗議に立つ

中国・深センで3千人ストライキ 残業禁止で生活崩壊の危機【動画あり】

12月4日、中国・広東省深セン市の音響機器などを受託製造する電子機器メーカー「深圳易力声科技有限公司」で、製造ラインの従業員約3000人がストライキを行った。

会社が突然「残業なし」を通知し、従業員の月収が1000元台(約2万〜3万円弱)に落ち込んだことが直接の引き金である。深センの最低賃金である2520元(約5万円)を大きく下回る水準で、「この収入では生活できない」と抗議が一気に広がった。

現場の動画では、数千人の従業員が工場門前に集まり、荷物運搬車の進入を止めて声を上げる中、一部従業員が警備員ともみ合いになり、警察が従業員を連行しようとしたところを仲間が阻止する場面も確認できる。こうした混乱を受け、ついには武装警察が追加投入され、工場周辺は緊張状態が続いている。

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