紅白の出場者選考めぐり物議 NHKの判断が国会でも焦点に=参院総務委員会

参議院総務委員会で12月2日、日本維新の会の石井苗子議員が、NHKで毎年12月31日に行われる紅白歌合戦の出場者のグループのメンバーが原子爆弾のキノコ雲を模したライトを「プリティ(可愛い)」と評価したことに対して、出場停止を求める声が上がっていることに触れ、NHK紅白歌合戦の出場者選考基準について質問した。

この物議を醸した投稿はSNS上で注目され、批判が拡大した結果、出場停止を求める署名が12月時点で10万人を超えた。石井議員は、こうした反応が起きている状況を踏まえ、NHKがどのように判断を整理したのか説明を求めた。

これに対し、NHKの山田専務理事は、問題となったメンバーについて所属事務所に確認し、「原爆被害を軽視・揶揄する意図はなかった」との回答を得ていると説明した。山田専務理事は、紅白出場者の選定について「今年の活躍、世論の支持、番組の企画演出にふさわしいか」の3点を基準にNHKが自主的に判断していると述べた上で、現時点で出場予定に変更はないとした。

▶ 続きを読む
関連記事
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第13回公判が3日、奈良地裁で開廷した。安倍氏の妻である昭恵さんが初めて出廷した