2025年9月3日、中国共産党のJ-20戦闘機が、北京の閲兵式で天安門広場の上空を飛行した。(Hector Retamal/AFP via Getty Images)​

【実力検証】中共軍部の対日威嚇 かえって弱点を露呈(下)​

11月27日、中国共産党(中共)国防部の報道官は、日本の高市早苗首相の「台湾有事」発言に対し、「徹底的に迎撃して痛撃を与える」と応じた。中共軍は、あたかも再び日清戦争のような戦争を起こすことさえ恐れていないかのように装い、日本への憎悪を煽っている。党系メディアもこれに全力で呼応している。しかし、1894年の日清戦争は清朝軍の脆弱さを白日の下に晒した。今、中共軍が日本と戦えば、その軍事力の実態も露呈しかねない。果たして中共は本当にそれを試す度胸があるのか。​

中共のJ-20は制空戦闘機であり、現時点では空爆能力は確認されていない。機内の兵器倉には500キログラム爆弾の搭載が可能とも言われるが、対艦ミサイルは搭載できない。J-20には機関砲もなく、近距離戦闘は不可能である。​

日本のF-35A/Bには空爆用の兵装は基本的に搭載されておらず、空対空ミサイルと機関砲のみである。こちらも制空戦が主な任務である。両軍がまず第5世代戦闘機を出撃させた場合、先に相手を発見し攻撃できるかが勝敗を分ける。​

▶ 続きを読む
関連記事
欧州で拡大する激しい暴動と、世界で加速する国境の形骸化。一見無関係に見える「街頭での暴力」と「グローバリズム」の裏に潜む計画的な破壊工作とは?ニュースの表面からは見えない社会危機の構造を解き明かす
中間選挙後のトランプ弾劾の可能性をニクソン辞任劇と比較。ベトナム敗退の歴史から台湾侵攻リスクを警告しつつ、レーガン流の強硬路線による抑止シナリオも対比して今後の米中関係と国際秩序の行方を占う
中国の貿易黒字は過去最高を更新する見通しだ。しかし、輸出好調の陰では内需との不均衡が深まり、貿易摩擦も激化。金融支援に潜む不良債権リスクや輸出企業の採算悪化など、巨額黒字が抱える三つの代償を読み解く
気候訴訟を起こす牧場主らに対し、現代文明と農業を支える石油の恩恵を自覚すべきだと説く論考。人間を地球の害悪とみなす風潮や過度な脱炭素論に異を唱え、環境再生の主体としての農と人の役割を問い直す
ダーウィンの進化論がいかにして生命の神聖さを否定し、現代における人工妊娠中絶の容認や優生思想へとつながっていったのかを論考。唯物論的価値観が生命の尊厳を破壊してきた歴史的・倫理的背景に鋭く切り込む