台湾で中国スパイ急増 1年で5倍超
台湾で中国共産党(中共)による浸透・スパイ活動が急激に増えている。2022年には関連事件で起訴されたのは約28人だったが、2023年には168人と、およそ5倍以上に跳ね上がった。これは台湾の法務部(司法省に相当)のデータに基づく数字で、11月16日に台湾の大陸委員会が公表した。
こうした事態を受け、頼清徳(らい・せいとく)政権は中共の隠密活動を徹底的に摘発する姿勢を強めている。最新の事件として、11月17日に台湾高等検察署が発表した国家安全事件がある。中国国籍の男が中国軍の指示を受け、台湾内でスパイ網を構築していたとして起訴されたのだ。
中共はこれまで一度も台湾を統治したことはないが、台湾を自国の領土だと主張し、必要なら武力ででも奪うと公言している。
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