2012年 中国の国会にあたる全国人民代表大会に出席した釈永信。(Feng Li/Getty Images)
なぜ今になって逮捕なのか――

中国「少林寺」の元住職・釈永信が正式に逮捕

中国武術「少林拳」の総本山として世界的に知られ、中国国内でも屈指の名声を誇る少林寺。その元住職である釈永信が、11月16日、資金横領や資金流用、収賄の疑いで逮捕された。

釈永信(しゃく・えいしん/俗名 劉応成)は、少林寺の商業化を推し進めて大きな利益を生み出し、「少林CEO」と呼ばれるほどの影響力を持っていた人物である。

今年7月には、寺の資金を私的に流用した疑いに加え、複数の女性との不適切な関係が明らかになり、僧侶としての資格はすでに取り消されていた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済の減速で公務員志向が過熱する一方、体制内部の実態に失望し、中国共産党と関連組織から集団で脱退を表明する公務員も出ている。理想と現実の乖離、官僚制度の歪みが浮き彫りになっている
中国共産党(中共)党首の習近平による高級軍幹部2人の粛清は、習近平と軍との間の不信を深め、台湾への侵攻計画を遅らせる可能性があるとアナリストは指摘している
米誌『フォーリン・アフェアーズ』は、張又俠らの失脚を受け、習近平を「壊滅者」と酷評。盟友すら粛清する姿勢が軍不信と権力集中を招き、中共軍事中枢は事実上壊滅状態にあると指摘した
中国で1月の地方「両会」開催に伴い、各地で監視体制が激化した。陳情者を24時間監視する「維持安定」経費は軍事費を凌ぐ勢いであり、その巨額予算を役人と警備会社がかすめ取る腐敗の実態を報じる
2026年、中国共産党の「虎退治」は軍トップの張又侠にまで及び、権力闘争は極致に達した。習近平による軍権掌握と続投への布石とされるが、相次ぐ高官の粛清は軍内の真空状態と深刻な反発を招く恐れがある