脳内の主な抑制性神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)は、神経活動を効果的に抑え、ストレスや不安に関係する「扁桃体」の回路をコントロールしています。(nobeastsofierce/Shutterstock)

不安や不眠に悩まされている? その原因は「GABA不足」かも

考えが止まらず、頭の中で暴走してしまうことはありませんか? あるいは、理由もなく不安になったり、夜に何度も目が覚めて眠れなくなったりすることはありませんか? その背景には、脳の「ブレーキシステム」といえる神経伝達物質――γ-アミノ酪酸(GABA)の働きの低下が関係している可能性があります。幸いなことに、GABAのレベルは固定されたものではなく、日常の工夫によって高めることができます。

脳を猛スピードで走る車に例えるなら、GABAはその速度を落とし、心を鎮める「ブレーキ」の役割を担っています。GABAは脳内で最も重要な抑制性神経伝達物質であり、神経の過剰な興奮を抑えて精神を安定させ、ストレスや不安に関係する扁桃体の活動を調節します。機能性栄養学者のムポ・チュクドゥ氏は本紙「エポックタイムズ」の取材に「GABAは休息、リズム、バランスを司る物質です」と紹介しました。

さらにGABAは、脳の活動を穏やかにすることで睡眠の質を高め、レム睡眠からノンレム睡眠への移行をスムーズにし、深く安定した眠りをもたらします。

 

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