伊東市メガソーラ計画停止遠のく 市議選で前議長が再選
静岡県伊東市の田久保真紀市長が議会を解散したことに伴う市議選(定数20)は10月19日に投開票され、前議長で田久保氏の経歴詐称疑惑を追及してきた中島弘道氏(65)が再選を果たした。中島氏は開票結果を受けて「市議選は第一段階。再び不信任決議を可決し、市長選を行い、少しでも早く正常な市政運営を取り戻したい」と支持者に語った。
今回の市議選は、学歴詐称問題で9月1日に伊東市議会が田久保市長への不信任決議を全会一致で可決したことを受け実施した。市長が議会を解散したことで選挙に突入したが、結果は田久保氏に厳しいものとなった。当選した20人のうち19人が「再度の不信任決議案に賛成する意向」を示しており、31日に予定される臨時議会で再び不信任案が可決される見通しとなっている。
田久保市政と議会の対立構造の背景には、経歴問題だけでなく政策面での深い溝もある。特に、伊豆高原のメガソーラー計画と新図書館建設をめぐる是非が最大の争点だ。田久保市長はメガソーラー計画の「白紙撤回」や新図書館建設の中止を主導しているが、議会側には既定の事業を推進すべきだとする意見が根強い。これらの政策が市長-議会関係悪化の一因となり、「改革派対保守派」の構図を生んでいる。
関連記事
高市首相、就任後初の福島訪問。「除去土壌の県外処分」について、2030年以降の具体的な道筋を新たに提示する考えを表明
沖縄県南城市の古謝景春前市長が、職員へのセクハラ疑惑をめぐり失職した問題で、第三者委員会の調査結果に対し引き続き反論し、人権救済を求める意向を示している
高市総理は第44回復興推進会議で、東日本大震災から14年を経た現状と第3期復興・創生期間の意義を強調。国主導で地域再生に全力を尽くす方針を示した。
全国知事会がまとめた多文化共生宣言案は、外国人犯罪検挙件数の減少データを示し、治安悪化の懸念を否定する。一方、未来予測や日本文化保全には言及せず、経済優先の姿勢が目立つ。宣言案全文を掲載。
ヒグマの出没増加を受け、北海道は7日、退職自衛官や警察官を「ガバメントハンター」に任用する支援策など駆除体制強化の緊急要望書を環境省に提出した。